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スポーツ  2021.11.29

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朝日大3回戦へ 全国大学選手権

試合終了間際、ダメ押しのトライを奪う朝日大の金城(下)=博多の森陸上競技場で

試合終了間際、ダメ押しのトライを奪う朝日大の金城(下)=博多の森陸上競技場で

 全国大学選手権第2日は28日、福岡市の博多の森陸上競技場で2回戦の1試合が行われ、東海・北陸・中国・四国代表の朝日大が九州代表の福岡大に36-21で勝ち3回戦に進んだ。12月12日に関西リーグの4位チームと対戦する。

■果敢に攻めて 後半で逆転劇

 前半20分を過ぎてスコアは0-21。それでも朝日大の選手は心が折れることもなく、果敢に前に出続けて最後に逆転。吉川監督は「試合を通じて選手たちの成長を感じた」と手放しにほめた。

 立ち上がり、右に左に速いテンポでボールを回す相手に苦しんだ。同じ展開に付き合い、ミスを犯す場面も。ただ、3トライ目を奪われたあたりから、朝日大が攻め手を変えた。バックス陣に大きくボールを展開するのではなく、近くのFWがボールをもらい、相手に思い切りぶつかる。指揮官の狙いは「相手の強いところで勝負したくなかった。こちらはグラウンドのスペースを狭く使う」。

 結果的に、この作戦が的中した。もともとFWの体格は朝日大が勝っていた。FW中心の攻めで、相手は徐々にスタミナを削られた。後半、足が止まってきた相手の守備網を、バックス陣が次々に突いた。あざやかな後半の逆転劇。「全員が一体になって戦った結果」と大野主将は誇った。(多園尚樹)

(2021年11月29日 中日新聞朝刊19面より)

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