地域住民から食料品を受け取る学生ら＝北名古屋市弥勒寺西のピアゴ西春店で

　北名古屋市は、余った食品を市民から回収して食料支援につなげるフードドライブを同市弥勒寺西のピアゴ西春店で開いた。

　市民に食品ロスへの意識を高めてもらおうと１０月３０日に初めて実施。近隣住民ら４５世帯が持ち寄り、米や缶詰、お菓子など計８００点以上が集まった。食料は同市のＮＰＯ法人フードバンク愛知を通じて、地域の子ども食堂などに送られる。

　同市の名古屋芸術大の学生３人もボランティアで参加した。食料を受け取ったり、来店者に対して活動の趣旨を説明したりして手伝っていた。参加した１年の熊谷美玖さん（１９）は「私自身も食品を残してしまうことがある。無駄がないよう買い物したい」と語った。

　市の担当者は「食品ロスを意識するきっかけになったと思う。賞味期限をチェックして無駄なごみをなくしてほしい」と話した。　

（2021年11月3日　中日新聞朝刊尾張総合版より）