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大学野球  スポーツ  2021.10.17

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大学野球 愛知秋季L 中部大 サヨナラ

サヨナラ適時二塁打を放ち、歓喜する城野(右)ら中部大ナイン=パロマ瑞穂球場で(高畑章撮影)

サヨナラ適時二塁打を放ち、歓喜する城野(右)ら中部大ナイン=パロマ瑞穂球場で(高畑章撮影)

■V望みつないだ! 最大4点差はね返す

 2位・中部大は城野達哉捕手(4年・武生商)の適時二塁打で、愛工大に5-4でサヨナラ勝ちした。首位・中京大は5-1で3位・愛院大に勝った。この結果、優勝争いは中京大と中部大に絞られ、中京大は17日に愛院大に勝てば優勝、中部大は中京大が引き分けか、負けの場合に優勝の可能性がある。

■9回2死城野「完璧」殊勲打 「まさか」の連続

 同点の9回2死二塁、前の打者は申告敬遠で歩かされた。城野は初球、狙い通りに相手左腕の内角高めスライダーを振り抜くと、打球は放物線を描いて右中間へ。「自分でかえすと決めていた。スイングは完璧」。最大4点差をはね返し、試合にけりをつけた。

 序盤は「まさか」の連続だった。1回は簡単に2死としてから2失点。振り逃げと四球から招いた2回1死一、三塁では一塁走者をけん制で誘い出したが、送球エラーで追加点を献上。嫌な流れを、ミスに次ぐミスで上塗りする展開。「優勝を意識し過ぎていたんですかね…チーム全体が硬く、訳の分からんことが起こりすぎましたね」と堀田監督は不思議がる。

■最上級生が鼓舞

 嫌な流れを変えたのは、優勝経験のない最上級生たちだ。いきなり劣勢となっても、控えの主将・勝股が「まだ序盤だ。ひっくり返すぞ」とナインを鼓舞。1点を追う8回1死三塁、その勝股が代打で同点適時打。「あの一打には燃えた」と城野が話したように、4年生の意地が塊となり、サヨナラ劇に結び付いた。

■あすにつながる

 2017年春季以来の優勝には、勝つしかない中で勝った。「逆転勝ちはチームにいい影響が出る。あすにつながると思う」と城野。V争いは17日の中京大の結果を待つしかないが、人事を尽くした。 (高畑章)

▽1回戦
東海学園大 000001000|1
名城大   10060013x|11
本塁打 村口(東)坂上(城)

愛工大 220000000 |4
中部大 011001011x|5

中京大 112000100|5
愛院大 010000000|1
本塁打 三島有(院)

(2021年10月16日 中日スポーツ9面より)

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