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お知らせ 2021.10.10
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国際情勢 米研究者視点で学ぶ 愛知大がオンライン講演

オンライン形式のシンポジウムで司会する李春利・愛知大国際中国学研究センター所長=名古屋市中村区の愛知大で
愛知大国際中国学研究センター(ICCS、李春利所長)が主催。著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で知られるハーバード大の故エズラ・ボーゲル名誉教授が2019年に愛知大で行った最後の講義録の出版を記念して開催した。
ボーゲル氏のまな弟子でハーバード大日米関係プログラムのクリスティーナ・デービス所長が基調講演。「米中貿易戦争の影響を日本企業も受けている。しかし、日本は自動車などの製造業だけでなく、医療や旅行などのサービス面でも強みを持つ。東アジアの経済連携でも日本が果たす役割は大きい」と指摘した。
ボーゲル氏の息子でカリフォルニア大バークリー校政治学部のスティーブン・ボーゲル教授も講演し、それぞれの政府が市場を適切にデザイン(構築、管理)することの重要性を強調。「中国も今後、金融市場の自由化が進み、金融危機の可能性も高まる。実際に危機に陥るかは、中国政府の市場デザイン次第だ」と話し、動向を注視する重要性を説いた。 (石井宏樹)
(2021年10月10日 中日新聞朝刊県内版より)