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学生活動  2021.08.07

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空き家が女性向けシェアハウスに 岐阜女子大の「住居学」専攻学生

学生たちによってデザインされた個室=山県市佐賀で

学生たちによってデザインされた個室=山県市佐賀で

 岐阜女子大(岐阜市太郎丸)で「住居学」を専攻する学生たちが、山県市佐賀で取り組んできた空き家再生プロジェクトが完成を迎えた。企画から工事まで1年がかりで学生が手伝い、空き家だった建物が女性向けのシェアハウスに様変わりした。

 築30年の木造2階建ての一軒家で、床面積は延べ100平方メートル。ソファやキッチンが設置された共同スペースのほか、学生がデザインした個室が4部屋ある。

 プロジェクトは、空き家再生を手掛ける「キーシュトバム」(名古屋市)と大学が昨年6月にスタート。現地調査から内装の提案、壁の塗装、床タイルの貼り替えまで学生が担当し、家具や小物にも若者のセンスを取り入れた。

 6日に内覧会が開かれ、家具をそろえた全室が公開された。1階の個室を担当した4年の安達咲月さん(21)は「白黒調のモノトーンな部屋にした。お気に入りの家具をそろえて楽しんでほしい」。リビングを担当した4年の依田奈々さん(21)は「入居者の入れ替わりも考慮して、誰でも使えるよう落ち着く空間を意識した。生活をより豊かにしてもらえれば」と話した。

 工事を手掛けた「和工房」(愛知県半田市)の森大地さん(31)は「教える職人たちも学ぶところが多かった。観葉植物や小物など細かいセンスには脱帽する」と評価した。

 キーシュトバム最高経営責任者(CEO)の桜木智恵さんは「想像以上のクオリティー。空き家の活用がまちづくりや活性化につながってほしい」と期待を込めた。

 定員は4人まで。キーシュトバムは9月からの入居者を募集している。 (藤矢大輝)

(2021年8月7日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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