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学生活動  2021.07.30

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1人親家庭の学習 教員の卵がお助け

リンクリンクの神さん(右)と夏休みの学習支援について打ち合わせする愛知大4年の吉江さん(左)ら=名古屋市中村区の愛知大名古屋キャンパスで

リンクリンクの神さん(右)と夏休みの学習支援について打ち合わせする愛知大4年の吉江さん(左)ら=名古屋市中村区の愛知大名古屋キャンパスで

 教員を目指す学生でつくる愛知大の教職サークルが、1人親家庭の子どもたちの学習支援を、8月27日に名古屋市中村区の愛大名古屋キャンパスで計画している。貧困や子どもの教育格差に直面している1人親家庭は少なくない。「私たちにできることで支援したい」と、夏休みの宿題の指導にあたろうと準備を進めている。 (梅田歳晴)

■名古屋で来月27日 愛大サークルが企画

 「広い教室を使えると大学らしさを実感してもらえるのでは」。キャンパス内の名古屋教職課程センター室で開かれた宿題支援の打ち合わせ。同大4年の吉江晴海さん(22)=東海市=らサークルの学生3人が、1人親家庭支援団体「リンクリンク」(同区)副代表の神朋代さん(39)に提案し、当日の活動内容などを話し合った。

 サークルは数年前から、リンクリンクとともに1人親家庭の支援を続ける。中村区にあったシングルマザー向けのシェアハウスで、夕方に幼児から小学生までの子どもたちの指導や遊びを引き受ける「子どもの未来応援プロジェクト」などを実施。だが、コロナ禍で活動ができなくなった。

 厚生労働省によると、国内の母子世帯は約123万世帯、父子世帯は約19万世帯。母子世帯の母親は非正規雇用で働く割合が父子世帯より多く、4割強に上る。経済的な困難だけでなく、自宅で子どもたちに勉強を教えたり、一緒に遊んだりする時間的余裕も乏しい。

 夏休みには学校の宿題が出されるが、1人親家庭では十分に面倒を見ることができない実態があるという。リンクリンクで毎年実施していた夏のバーベキュー大会もコロナ禍で中止となり、神さんは子どもの学びや遊びの機会が失われることを懸念していた。

 「勉強を教えることだったら、私たちにもできると思う」。吉江さんが神さんにそう提案し、夏休みの宿題支援の企画につながった。

 取り組みを後押しする同センター室事業主任の梅村清春さん(67)は「大学のノウハウや学生、施設を活用して地域貢献できれば。学生にとっても大切な学びの機会でもある」と期待する。

 子どもたちの参加を、リンクリンクのホームページで8月1日午前10時から先着順で小学生~高校生約50人を募る。

(2021年7月30日 中日新聞朝刊県内版より)

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