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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2021.07.16

名東高生 真剣に「名古屋学」 名市大特任教授が歴史学講義

吉田特任教授(左)の説明に聞き入る生徒ら=名東区の名東高で

吉田特任教授(左)の説明に聞き入る生徒ら=名東区の名東高で

 名東高校(名東区)で14、15の両日、名古屋市立大(瑞穂区)から同校へ派遣されている吉田一彦特任教授(日本古代中世史)の「歴史学夏季集中講義」があり、受講を希望した生徒や保護者らが名古屋の歴史などについて学んだ。

 市教委と名市大は人事交流に関する協定を結んで本年度、名東など市立高と同大にそれぞれ教員を派遣し合っている。吉田特任教授は暗記科目とみられがちな社会科の授業を担当し、史料を読み解いて考察する歴史学の魅力を生徒たちに伝えている。

 初日のテーマは「名古屋学入門」。吉田特任教授は「名古屋と江戸(東京)は、徳川家康が城下町としてつくった人工都市」と前置き。その上でともに戦中に空襲で大きな被害を受けた点を踏まえ「共通の歴史を持つ、兄弟のような町」と類似性を指摘した。自身が研究する「日本書紀」に記述のある熱田神宮の歴史などにも言及した。

 日本史が好きで参加したという国際英語科1年の女子生徒(15)は「名古屋と東京の歴史が似ていることが分かり、興味深かった」と熱心にメモを取っていた。(小松原康平)

(2021年7月16日 中日新聞朝刊市民版より)

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