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学生活動  2021.04.23

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子ども食堂に大学生の力 豊田 中京大準硬式野球部 4年前から活動

児童に勉強を教える学生(左)=いずれも豊田市豊栄町で

児童に勉強を教える学生(左)=いずれも豊田市豊栄町で

 中京大豊田キャンパスを拠点に活動する準硬式野球部の学生たちが、4年前から末野原交流館の子ども食堂で学生ボランティアを続けている。子どもたちと継続して触れ合うことで人と人の絆ができ、子どものささいな変化にも気付くことができるほか、参加する学生自身の成長にもつながっている。(小野開栄)

 子ども食堂が開かれた18日、交流館には10人ほどの児童が集まった。食事の待ち時間には、「ここが分からない」と算数の問題集を開く男の子に学生が勉強を教えたり、じゃれてくる子どもを膝の上に乗せたりと、和やかな雰囲気に包まれた。

 硬式野球とは異なり、準硬式野球から社会人野球やプロの道に進むことはほぼない。中野将監督(46)は「将来を見据えていろいろな経験を積ませたい。社会貢献など野球以外のことにも力を入れている」と話し、学生たちに地域のレクリエーションから慈善活動まで幅広く参加させている。

■「人助けの仕事に」新たな夢も

 2017年に管理栄養士今西モト子さん(54)が始めた食堂「ゆるっと ほっと かふぇ」では、生活困窮などの問題を抱える児童の居場所づくりのため、月1回、ボランティアと児童が一緒に料理を作る実践形式で食事を提供。中京大準硬式野球部は立ち上げ当初から協力し、1年生から4年近く手伝っている学生もいる。

 この日のメニューはカレーライスと一口ステーキ、たけのこの煮物。4年生の伊藤優さん(21)は「逆に元気をもらっている」と児童との交流にやりがいを感じている。将来は「誰かの手伝いではなく、自分から人助けする仕事に就きたいと思うようになった」といい、活動を通じて消防士を志すようになった。

 そんな学生たちは、今西さんにとってもありがたい存在だ。1回きりの手伝いではなく、同じ学生が話し相手になることで「信頼関係ができ、子どもも安心する。何かあったときのSOSのサインにも気付きやすくなる」と頼もしく感じている。

 豊田市社会福祉協議会ボランティアセンターは学生ボランティアを随時募集している。(問)同センター=0565(31)1294

(2021年4月23日 中日新聞朝刊豊田版より)

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