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大学野球  2025.06.11

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大学野球 全日本選手権 中京大2回戦へ

久留米工大戦の6回裏、本塁打を放ちポーズを決める中京大・金沢=東京ドームで

久留米工大戦の6回裏、本塁打を放ちポーズを決める中京大・金沢=東京ドームで

 全日本大学野球選手権第2日は10日、神宮球場と東京ドームで行われ、2回戦で、前回大会準優勝の早大(東京六大学)が東亜大(中国)を12-2の六回コールドゲームで下して、準々決勝に進んだ。

 1回戦では、近大(関西学生)が神奈川大(神奈川)に8-0、中京大(愛知)が初出場の久留米工大(九州北部)に7-0でそれぞれ快勝して、2回戦に進出。西南学院大(九州六大学)は初出場の聖カタリナ大(四国)を13-3で退け、69年ぶりの白星を挙げて、初戦を突破した。東北福祉大(仙台六大学)は九産大(福岡六大学)に4-2で勝った。

 史上初の3連覇を狙う青学大(東都)と奈良学園大(近畿)の2回戦は雨のため、11日に順延された。

■金沢 2安打2打点 春季Lの不調から復調

 中京大の半田監督が評価する「意外性」を大舞台で発揮した。3-0の六回2死、7番・金沢が試合の行方を決めるソロ本塁打。春季リーグ戦で不調だった2年生は「冗談で『もう応援しない』と言われ、まずいと思っていた。1本出て良かった」。守備に就くと、応援団に向かって帽子を取り、深々と頭を下げた。

 逆転の発想が功を奏した。それまでの2打席は外角中心の投球を前に凡退。だが六回は「流そうとすると、まっすぐに差される。外でも引っ張る意識だった」。結果的に内角の直球にうまく反応。右翼ポール際へとたたき込んだ。

 リーグ戦は打率1割台前半。きっかけをつかむために一時は魚雷バットを使うなど試行錯誤を繰り返してきた。

 八回にも中前へ適時打を放ち、2安打2打点。「自分が打線を止めていたところがあった。先輩に引っ張られつつ、やっていきたい」。この日もプロ注目の秋山ら中軸の破壊力は健在。下位に座る金沢が機能すれば打線はさらに厚みを増す。 (郷司駿成)

▽1回戦
久留米工大(九州北部)00000000|0
中京大(愛知)01101103x|7
(八回規定によりコールドゲーム)
(久)林、沖田-北野
(中)伊藤、沢田-森瀬
本塁打 秋山、金沢(以上中)

(2025年6月11日 中日新聞朝刊19面より)
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