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大学野球  お知らせ  2021.04.21

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愛知大学野球リーグ2部 名経大 荻巣幹典監督

今春就任した名経大の荻巣幹典監督=愛知県犬山市の名経大で(麻生和男撮影)

今春就任した名経大の荻巣幹典監督=愛知県犬山市の名経大で(麻生和男撮影)

 愛知大学野球リーグ2部の名経大の新監督に荻巣幹典さん(37)が今春就任した。荻巣監督は中京学院大、愛知東邦大で12年に渡ってコーチを歴任。1部昇格を目指すチームで、初の監督業に挑んでいる。

■中京学院大、愛知東邦大で豊富な指導経験

 監督として初陣となる今春は2部Bで現在1勝3敗1分け。それでも、荻巣監督は前向きだ。

 「ミスが連鎖してしまっている。改善されれば、連勝してもおかしくなかった。まだ教え切れていない部分もあるので、詰めていけばウチの選手ならできると思う」

 監督の仕事は初めて。だが、指導経験は豊富だ。東北福祉大卒業後、2年間コーチを務めた中京学院大では、広島・菊池涼介の入学に携わった。その後、母校・東邦高の系列の愛知東邦大で10年にわたってコーチを務めた。2018年2月の退任後に起業。野球用具販売の請負やプロ選手のマネジメントに加え、中学生の指導にも携わっていたところ、ことし2月に名経大の学長から監督就任の打診があった。

 「学内の改革を進めている中で、僕に話が来た。監督で、ということだったのでうれしい話だった」。1日だけ考えたが、ほぼ即決だった。

 高校時代は3年春に控え投手としてセンバツに出場。中日球団職員の兄・高英さん(45)の後を追うように進学した東北福祉大では、2年時から学生コーチとなった。熱意と指導力が評価され、学生コーチながら公式戦でコーチ用の背番号52を付けてベンチ入りした。「投手の継投も任せてもらった。誇りに思っている」と振り返る。

 大事にするのはキャッチボール。「相手に思いやりが必要になる。人間形成にもつながる」。3部から2部復帰したばかりの名経大は「レベル的にはまだまだ」。それでも、主将の田中嘉津磨内野手(4年・滋賀学園)を中心に、最上級生がチームを変えようと意識高く練習に臨んでいる。

 「やりがいと伸びしろしかないチームと言っている。1部、全国を目指すけど、最大の目的は野球を通じて人間を豊かにすること」と荻巣監督。1部在籍経験があり、ヤクルトの左腕・中尾を輩出した実績もある名経大。37歳の新監督が力を引き出す。

 (麻生和男)

 ▼荻巣幹典(おぎす・みきのり) 1983(昭和58)年9月3日生まれ、名古屋市中川区出身の37歳。現役時代は投手。東邦高3年だった2001年春のセンバツに背番号10で出場。東北福祉大では根元(現ロッテ2軍内野守備・走塁コーチ)、松崎(元楽天、阪神)らと同期で、学生コーチとして日本一を経験した。大学卒業後は中京学院大、愛知東邦大のコーチを経て、ことし4月1日付けで名経大監督に就任した。

(2021年4月21日 中日スポーツ9面より)

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