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ロボも「聖火」掲げ歩く 瀬戸 愛工大、鉄人28号再現
聖火を掲げてロボットも走った-。東京五輪の聖火リレーが瀬戸市内を走った5日、ルートとなった同市蔵所町の瀬戸蔵前では、人気アニメキャラクター「鉄人28号」を再現したロボットが、お手製のトーチを手に二足歩行を披露した。
愛知工業大のプロジェクトで学生が制作。高さ124センチ、重さ18.6キロ。2004年度に完成した1号から今回の18号まで、人間のような動きや、人工知能(AI)など、時々の研究成果を注ぎ込んできた。
聖火リレーへの「参加」は6年ほど前から目標に掲げ、18号は安定した歩行をテーマとし、軽さを重視。頭部や腕は3Dプリンターを使って薄い樹脂で再現。足は外の路面でも対応できるように幅広になっており、遠隔操作で動かせる。
5日は沿道からのランナーの応援後に数メートルを歩いてみせた。工学部の古橋秀夫教授は「これまでも思うように動かないロボットとの戦いばかりだった。本当に応援できてよかった」と笑顔。同大大学院2年の岩崎優さん(23)は「延期になったことでこの日を迎えられなかった卒業生のデータも参考に、われわれの代で完成できてよかった」としみじみと語った。
学生らは3月28日まであった瀬戸蔵ロボット博に18号を出展し、その後は聖火リレーに向けての整備に専念。同2年服部敦大さん(24)は「10年後は飛んでいるかもしれない。また次の研究が始まります」と前を見据えた。(吉本章紀)
(2021年4月7日 中日新聞朝刊なごや東版より)
愛知工業大のプロジェクトで学生が制作。高さ124センチ、重さ18.6キロ。2004年度に完成した1号から今回の18号まで、人間のような動きや、人工知能(AI)など、時々の研究成果を注ぎ込んできた。
聖火リレーへの「参加」は6年ほど前から目標に掲げ、18号は安定した歩行をテーマとし、軽さを重視。頭部や腕は3Dプリンターを使って薄い樹脂で再現。足は外の路面でも対応できるように幅広になっており、遠隔操作で動かせる。
5日は沿道からのランナーの応援後に数メートルを歩いてみせた。工学部の古橋秀夫教授は「これまでも思うように動かないロボットとの戦いばかりだった。本当に応援できてよかった」と笑顔。同大大学院2年の岩崎優さん(23)は「延期になったことでこの日を迎えられなかった卒業生のデータも参考に、われわれの代で完成できてよかった」としみじみと語った。
学生らは3月28日まであった瀬戸蔵ロボット博に18号を出展し、その後は聖火リレーに向けての整備に専念。同2年服部敦大さん(24)は「10年後は飛んでいるかもしれない。また次の研究が始まります」と前を見据えた。(吉本章紀)
(2021年4月7日 中日新聞朝刊なごや東版より)