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大学野球  2021.04.12

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愛知大学野球 愛工大 鈴木敦先発デビュー星

6イニングを1失点に抑えた愛工大の鈴木敦也投手=パロマ瑞穂球場で(谷大平撮影)

6イニングを1失点に抑えた愛工大の鈴木敦也投手=パロマ瑞穂球場で(谷大平撮影)

■第2週第2日(11日・パロマ瑞穂)

 愛工大が東海学園大に7-1で勝利し、対戦成績を五分に戻した。愛工大は1回に駒沢俊星外野手(1年・北海道栄)の3点適時3塁打などで5点を先制して主導権を握ると、投げては先発の鈴木敦也投手(4年・愛工大名電)が6イニングを1失点と好投した。名城大は中部大に6-3で勝利し、対戦成績を1勝1敗とした。

■6イニング1失点好投

 公式戦初めての先発マウンドを白星で飾った。大学では練習試合を含めて自己最長となる6イニングを投げた鈴木敦。テークバックの短い独特なフォームで最後まで力いっぱい左腕を振り切っての好投に「初回は少し緊張していて、思ったようなボールがいかなかった。疲れはあったんですけど、打たれるまではいこうと思っていました」と胸を張った。1回に2死からの内野安打と2四球で満塁のピンチを招くも後続を打ち取って切り抜け、波に乗った。5回に1点を失うも、6回は自ら志願して続投。4安打1失点で序盤の大量リードを守り切った。

 元々は真上から投げ下ろすオーバースロー。1カ月前に平井光親監督(54)の勧めで、腕を下げたスリークオーター気味のフォームに変更した。長いリーチを生かしたスライダーは左打者の背後から外角へ逃げるように大きく曲がる。この日の東海学園大打線はスタメン9人中8人が左打者。「左打者には打たれたくない」と言う〝左キラー〟の本領発揮だった。

 9日は高校1年の時にがんで亡くなった母・恵子さんの命日だった。「すごく優しくて小学生の時には野球の送り迎えもしてくれた。結婚するなら母のような人としたいですね」と鈴木敦。大学初勝利のウイニングボールはその仏前に供えるつもりだ。 (谷大平)

▽2回戦(1勝1敗)
愛工大 520000000|7
東海学園大 000010000|1

▽2回戦(1勝1敗)
名城大 002200002|6
中部大 000000003|3
本塁打 河田(城)

(2021年4月12日 中日スポーツ8面より)

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