大編成で迫力ある演奏を聴かせるＯＥＫと学生の合同オーケストラ＝金沢市の県立音楽堂で

　オーケストラ・アンサンブル金沢（ＯＥＫ）と県内の学生オーケストラの合同演奏会「カレッジ・コンサート２０２１」が７日、金沢市の県立音楽堂であり、総勢９０人の大編成のオーケストラが、大曲のショスタコービッチ交響曲第五番などで迫力ある演奏を聴かせた。

　合同演奏会はＯＥＫの故岩城宏之永久名誉音楽監督の提案で始まり１７回目。毎年、ＯＥＫ団員がパートごとに学生を指導して演奏に臨むが、昨年は公演直前に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開催が中止された。今年は昨年予定したのと同じプログラムに改めて挑んだ。

　参加した学生は金沢大フィルハーモニー管弦楽団、金沢工業大室内管弦楽団の１、２年生を中心とした計５０人ほど。俊英の横山奏（かなで）さんのメリハリの利いた指揮とＯＥＫ団員のリードで、ベルディの歌劇「ナブッコ」序曲を華やかに奏でて、１時間近いショスタコービッチの交響曲も最後まで緊張を切らさずに弾き切った。　（松岡等）

（2021年3月8日　北陸中日新聞朝刊石川総合版より）