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学生活動  2021.01.23

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空き家 シェアハウスに再生 岐阜女子大生 山県で取り組み 水回り広く 女性目線工夫凝らす

作業着姿で天井の塗装に取り組む岐阜女子大の学生ら=山県市佐賀で

作業着姿で天井の塗装に取り組む岐阜女子大の学生ら=山県市佐賀で

 岐阜女子大(岐阜市太郎丸)で「住居学」を専攻する学生らが、山県市佐賀にある空き家を改築して新たな価値を加えるリノベーションに取り組んでいる。築約30年の木造2階建ての1軒家を、女性専用のシェアハウスに生まれ変わらせる予定だ。今年春ごろの完成を目指し、学生らも作業に参加している。(形田怜央菜)

 たっぷりとのりを付けた鮮やかな黄色い壁紙を壁の角に合わせ、丁寧に貼り付けていく。別の部屋では天井に見えるくぎが隠れるように、はしごに乗ってゆっくりと塗装する。作業着姿の3年生約15人が21日、懸命に作業していた。

 同大は各務原市と「DIY型空き家リノベーション事業」を連携して進めており、過去には学生が提案したアイデアで実際に改修が行われたこともある。学生らは1、2年生のころに作業を経験した。

 今回の取り組みは各務原市での事例を知った、空き家の利活用を手掛ける「キーシュトバム」(名古屋市)の最高経営責任者(CEO)桜木智恵さんが、「若い人の感性を取り入れたデザインにしたい」と大学に依頼し、実現した。

 学生らは昨年6月に現地調査し、7月に個室4部屋と共有スペースの内装デザインを提案。

 既存の構造をできるだけ残しながら、移動しやすいように居間の入り口を2つに増やしたり、黄色い壁紙を個室の壁一面に貼って明るい空間にしたりと、女性目線を生かしたおしゃれで機能的な家となるよう工夫を凝らした。

 10月から実際の作業を開始。桜木さんや工務店「和工房」(愛知県半田市)の職人らの助言を得ながら、学生らも週に一度、塗装や床の張り替えなどをしている。

 将来は住宅の設計をしてみたいという井上菜々子さん(21)は「初めて見たときに水回りが狭いと感じたので、広くするなど使いやすさにこだわった」と振り返る。萩田伶奈さん(21)は「壁紙の貼り替えの仕方や機械の使い方を職人さんから教わり、勉強になっている」と話している。

■4物件改修 13案を提案 岐阜女子大生

 岐阜女子大の学生たちが空き家の活用案を発表する講義が20日、岐阜市太郎丸の同大であった。各務原市内の空き家4物件を改修するための13案を提案した。

 大学と各務原市が2016年から連携する「DIY型空き家リノベーション事業」の一環。学生らは、昭和レトロや和風モダンなどをテーマに自由な発想で改修案を紹介。テレワークや遠隔授業など、コロナ時代に対応したアイデアも示された。

 3年の井上菜々子さん(21)は「リフォームで元の良さを生かす提案ができた」と話していた。(沢田石昌義)

(2021年1月23日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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