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お知らせ  2021.01.21

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司法試験合格者数 政府目標に届かず 法科大学院別で愛知大トップ

 法務省は20日、2020年司法試験に1450人が合格したと発表した。前年より52人減り、旧試験を廃止して新試験に完全移行した12年以降最少。政府が15年に下方修正した目標「1500人以上」を初めて下回った。受験者数が前年比763人減の3703人となり、合格率は5.53ポイント上昇して39.16%だった。

 20年の試験は、新型コロナウイルスの影響で実施時期を5月から8月に延期し、辞退者には受験料を返還する措置を取った。だが受験率は例年比で微減にとどまり、法科大学院の入学者が減り、法曹人気が低迷しつつあることが合格者減の背景にあるとみられる。

 一方、法科大学院を修了しなくても受験資格を得られる予備試験ルートでの合格は378人で、合格率は89.36%と過去最高に。合格者全体に占める割合も26.07%と最も高くなっており、予備ルートが存在感を増す結果となった。

 合格者は男性1083人、女性367人。平均年齢は28.4歳で、最年少は20歳、最年長は69歳だった。法科大学院別にみると、合格率は愛知大の77.78%(合格者7人)がトップ。次いで一橋大70.59%(84人)、東大59.43%(126人)、京大57.84%(107人)、東北大53.06%(26人)と続いた。

 学生の経済的、時間的負担を軽減することで法曹志望者を増やすため、法学部入学後に最短5年目で司法試験を受験できる「法曹コース」の設置を国が認める制度が20年4月に始まっている。

 合格発表は、東京・霞が関の法務省前などでの掲示を取りやめ、ホームページ上の掲載のみとした。

(2021年1月21日 中日新聞朝刊29面より)

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