社会課題の解決とその担い手の育成を目指す愛知大の公開講座「アシタシアサロン」の３回目が１７日、名古屋キャンパス（名古屋市中村区）で開かれた。会社の経営を後継者に引き継ぐ「事業承継」をテーマに、研究紹介やパネルディスカッションがあった。

　基調報告では、同大経済学部の打田委千弘（いちひろ）教授が登壇。世代交代について「社会的に見ても若い人に権限が移譲されていない」と前置きした上で「（経営者と後継者の）コミュニケーションや信頼が大切」と説明。愛知県や沖縄県で行ったアンケートの結果も示しながら、今後の研究方針を紹介した。

　サロンの様子はビデオ会議アプリ「Ｚｏｏｍ（ズーム）」でも配信され、会場の人も含め約２２０人が耳を傾けた。　（大野雄一郎）

（2020年12月27日　中日新聞朝刊県内総合版より）