テークアウトで提供する料理をＰＲする学生たち＝稲沢市稲葉２の愛知文教女子短大で

　食物アレルギーに対する不安を抱えずに食事を楽しんでもらおうと、愛知文教女子短大（稲沢市稲葉２）の学生が、卵や牛乳、小麦などのアレルギーを引き起こす主要な食品を使わずに仕上げたフルコース料理を考案し、テークアウトで提供する。２１日まで申し込みを受け付けている。

　同短大が２００３年から実施。例年は、子どもとその親を短大に招き、クリスマスパーティーを開いて料理を提供していたが、今年はコロナ禍のため自宅で楽しんでもらう。

　今回のメニューは、前菜とスープ、肉料理、デザートなど計９品を用意。同短大生活文化学科食物栄養専攻の２年生３５人が調理し、白身魚のソテーは小麦の代わりに米粉、かぼちゃの蒸しケーキで使う牛乳は、豆乳で代用する。調理時は、事前に厨房（ちゅうぼう）や室内を洗浄するなど、アレルギーを引き起こす食品が混入しないように徹底する。

　実行委の２年古田麻衣さん（２０）＝一宮市＝は「彩りや見た目にもこだわった。アレルギーがある子も、おいしい料理を好きなだけ食べてほしい」と期待した。

　４人分１セットで８０００円（税込み）。引き渡しは１２月５日。１０セット限定で、応募者多数の場合は抽選。（問）らでぃっしゅぼーや＝（０１２０）８３１３７５（牧野良実）

（2020年11月18日　中日新聞朝刊尾張総合版より）