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お知らせ  イベント  2020.11.03

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教員の絵画や彫刻 VRで世界に発信 県芸大、18日から公開

VR映像を作成するため360度を写す特殊カメラで行われた展示会場での撮影作業=長久手市の県立芸術大芸術資料館で

VR映像を作成するため360度を写す特殊カメラで行われた展示会場での撮影作業=長久手市の県立芸術大芸術資料館で

 県立芸術大(長久手市)が美術学部教員展をバーチャルリアリティー(仮想現実、VR)映像で紹介するウェブページを開設し、18日から公開する。新型コロナウイルス感染状況を鑑みた初の試みで、岡田真治副学長は「多彩な教員陣の作品を、最新のVR映像で県外、海外にも知ってもらうきっかけになれば」と期待を掛ける。

 教員展は例年秋に、キャンパス内にある芸術資料館で開催。学生の指導とともに作家として活躍する教員陣の作品を広く知ってもらおうと、学生だけでなく市民にも来場を呼び掛けている。今年はコロナ禍で、入場者を学内関係者に限定して10月22~30日に実施。代わって学外へは、臨場感のあるVR展示とすることを決めた。

 岡田副学長はじめ美術学部の教授、准教授、講師ら39人が洋画、日本画、彫刻、陶芸などの新作をそれぞれ1~3点出品。仏像彫刻を素材にした関口敦仁教授の映像アート「内観アニメーション」や、銅版画の廃版を利用して幅11メートル、奥行き1.6メートルの大作に仕上げた井出創太郎教授の「想起の床/系譜図」など、強い個性が感じられる多彩な作品が並ぶ。

 ウェブページは、「DRIFT PHOTOGRAPHY」としてVR制作を手掛ける名古屋市千種区の企業が担当。360度を写す特殊カメラを用いて展示会場を撮影し、編集した。閲覧者はパソコンやスマートフォンで、会場内を疑似的に自由に移動して鑑賞し、展示の様子を体感することができる。

 岡田副学長は「学外の方たちに安全に鑑賞してもらうために取り組んだ試み。ネットに作品を単に掲載するのでなく、VR展示とすることで、より興味を持って鑑賞を楽しんでいただけると思う」と話している。ウェブページへは県芸大のホームページから入ることができる。(小島哲男)

(2020年11月3日 中日新聞朝刊県内版より)

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