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スポーツ  お知らせ  2020.10.26

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全日本大学女子駅伝 大会新4連覇 名城大

1位でゴールする名城大のアンカー・高松智美ムセンビ。史上3校目の4連覇を果たした=仙台市で

1位でゴールする名城大のアンカー・高松智美ムセンビ。史上3校目の4連覇を果たした=仙台市で

 全日本大学女子駅伝が25日、仙台市内発着の6区間、38.1キロのコースで行われ、名城大が2時間2分57秒の大会新記録で史上3校目の4連覇を達成した。2区でトップに立ち早々と後続を突き放しての独走フィニッシュ。最長9.2キロの5区で区間新をマークした加世田梨花(4年)を中心に新型コロナウイルスの影響もはね返し、最強軍団の座を確かにした。

■自粛期間に成長…全員ベストラン

 もはや優勝は当たり前。圧倒的な勝利を目指した名城大が完ぺきにミッションを遂行した。2位以下に3分近い大差をつけた6区の高松智美ムセンビ(3年)を出迎える選手たちに歓喜が広がる。大会前に「全区間区間賞での優勝」をぶち上げていた名城大・米田勝朗監督は「選手たちは高い目標にチャレンジしてくれた」。結果的に区間賞が3人、区間2位が3人。スキがなかった。

 春先は名城大もコロナに振り回された。2カ月近くグラウンド使用や全体練習ができず、選手は個別に大学近くの河川敷などで自主トレするしかなかった。米田監督は「選手は周囲からの冷たい目も感じていた。走っていいのかと不安に思っていたようだ」と明かす。

 迷いを断ち切り、できることをやる。自粛期間に急成長したのが3区で区間新を出した小林成美(2年)。「差を埋めるのは今だと思って走っていた」と言う。大黒柱の加世田は小林の台頭に危機感を強くした。秋のインカレ1万メートルでは加世田と小林が1、2位に入った。

 レース当日の25日朝には、補欠に回った選手の3000メートルタイムトライアルが仙台市内の公園で行われていた。米田監督は「何もしないで帰るのは嫌だと。自己ベストを出す選手もいた」と語る。刺激し合い、高め合う。常勝チームの礎が出来上がっている。

 1年時からエース区間を4年連続で託され、負けなしの4連覇に導いた加世田は「全日本を通して私の成長を見届けてもらえたと思う」と胸を張った。今大会では1年生の増渕祐香も4区で区間賞。名城大の時代は揺るぎそうにない。 (木村尚公)

■応援規制なんの 選手「頑張れた」

 今大会は新型コロナウイルスの感染拡大以降、「日本一」を争う全国大会の駅伝としては初めての開催となった。沿道には応援の自粛を促す看板が設置されるなど、感染対策が施された。

 選手たちは口々に大会開催に感謝。優勝した名城大の3区・小林は「通りすがりの方に、頑張って結んだ三つ編みのポニーテールを『かわいい』と言われ、モチベーションアップして走れた」と笑顔。

 アンカーの高松は沿道が静かだったため、中継車にいるアナウンサーの声が耳に届いたという。「『4連覇が目前』と聞こえたときにラストスパートをかけることができた」と話した。周辺が静かな駅伝ならではのエピソードを明かした。

 【区間1位記録】
 ▽1区(6.6キロ) 飛田凜香(立命大)21分16秒
 ▽2区(3.9キロ) 保坂晴子(日体大)12分30秒
 ▽3区(6.9キロ) 小林成美(名城大)21分37秒=区間新
 ▽4区(4.8キロ) 増渕祐香(名城大)15分40秒
 ▽5区(9.2キロ) 加世田梨花(名城大)29分14秒=区間新
 ▽6区(6.7キロ) 鈴木優花(大東大)22分17秒=区間新

◇全日本大学女子駅伝=6区間、38.1キロ
(1)名城大(和田、山本、小林、増渕、加世田、高松)2時間2分57秒=大会新
(2)大東大2時間5分48秒
(3)日体大2時間6分11秒
(4)立命大2時間7分0秒
(5)関 大2時間7分48秒
(6)大阪学院大2時間8分34秒
(7)城西大2時間8分46秒
(8)松山大2時間9分59秒

(2020年10月26日 中日スポーツ8面より)

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