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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  スポーツ  2020.11.05

プロチームと大学 連携進む 若いファン獲得 学生の学ぶ場に

協定を結んだ(右から)桜井社長、河村たかし名古屋市長、名城大の立花貞司理事長ら=名古屋市東区の名城大ナゴヤドーム前キャンパスで

協定を結んだ(右から)桜井社長、河村たかし名古屋市長、名城大の立花貞司理事長ら=名古屋市東区の名城大ナゴヤドーム前キャンパスで

 県内のプロスポーツチームが地元大学と連携する動きが活発になっている。チームは若いファン層の獲得を期待し、大学側には学生が実践的なスポーツビジネスを学ぶ場を確保できるメリットがある。両者は会員制交流サイト(SNS)や大学の技術を活用したチームの魅力アップを目指し、競技人口の拡大も狙う。(西田直晃)

 「チームとしてはスポーツ経営の現場で人材育成に貢献する。学生ならではの視点でいろんな提案をしてほしい」

 10月16日午後、名古屋市東区の名城大ナゴヤドーム前キャンパス。市を交えた三者協定の締結式で、フットサルチーム「名古屋オーシャンズ」の桜井嘉人社長は語った。

 オーシャンズは昨年度から、名城大のインターン生を受け入れ、学生ファンを増やす方策を練る。ホームゲームの運営を手伝ってもらいながら、SNSを活用した集客アップの手法を探ってきた。

 今回の協定は、こうした協力関係をさらに深め、市は積極的な広報でチームの知名度アップを図る。名城大は理工系の研究技術を応用し、試合会場でロボットが飲食物を運んだり、ダンスパフォーマンスを披露したりする企画を考えている。同大社会連携センターの担当者は「大学としては実証実験だが、観戦の楽しみを増やせれば」と話す。

 オーシャンズにとって、連携の最大の利点は「若年層のファン獲得」。チーム運営担当の富田晃司さん(46)は「現在のファン層は昔から応援してくれる30~40代が中心。大学側には人材育成の場として活用してもらいながら、パワフルな応援を期待できる若者の新しいファンを増やしたい」と説明する。さらに「連携を機に、選手が参加する指導教室を拡大する。名古屋のスポーツ振興に貢献できれば」と地域活性化にもつなげようとしている。

 県内では、バスケットボールBリーグ1部の「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」(名古屋市)も名城大と同様の協定を7月に結んだほか、2017年には「シーホース三河」(刈谷市)が愛知学院大と締結し、応援グッズの共同開発などの成果を出してきた。滋賀県のBリーグ1部「滋賀レイクスターズ」は、滋賀大が分析した対戦相手のデータを戦術に生かす試みを始めている。

(2020年11月5日 中日新聞朝刊県内版より)

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