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お知らせ  2020.09.19

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育て 未来の助産師 名学芸大が養成コース開設

出産介助の実習に取り組む学生たち=名古屋市中区の名古屋学芸大新栄キャンパスで

出産介助の実習に取り組む学生たち=名古屋市中区の名古屋学芸大新栄キャンパスで

■産後ケア重要視 需要高まる

 名古屋学芸大(本部・日進市)が2020年度、助産師養成コース「別科助産学専攻」(1年課程)を開設した。県内で助産師学校の閉校が相次ぐ一方、スキルの高い人材の確保が求められる中、22人が資格取得に向けて勉強に励んでいる。 (今村節)

 「息を吐いてー。はい、いきみますよ」。名古屋市中区の新栄キャンパスの実習室で、学生たちが母親と新生児の人形を使い、出産介助の実習に取り組んでいた。

 助産師資格は、看護師資格がなければ取得できず、出産介助のほか、産後の母乳指導や新生児のケアといった育児支援も担う。母児のいずれかまたは両者に健康上の重大な問題が生じる危険性があるハイリスク妊娠・出産が増えて、産後ケアの重要性が認知されてきており、助産師の社会的需要は高まっている。

 県によると、県内の助産師の養成所や学校は、ここ10年は7~9校で推移している。2018年3月に財政的な理由などから県医師会立名古屋助産師学院(名古屋市)、20年3月には国立病院機構名古屋医療センター(同)の専門学校「名古屋看護助産学校」がそれぞれ閉校した。20年度は、同センターの公募に応じて養成を始めた名古屋学芸大のほか、人間環境大(本部・岡崎市)の大学院(大府市)でも養成が始まり、県内は計9校となった。

 名古屋学芸大では20代から40代までの学生が、来年2月の国家試験に向け、座学や実習に励んでいる。その一人で看護師の森真友子さん(39)=名古屋市守山区=は「課題が多くてハードだが、充実している。産後の精神的なケアに力を入れたい」と笑顔を見せた。専攻長を務める清水嘉子・看護学部教授は「助産師の仕事は妊娠期から産後まで幅広い。優秀な人材を育てたい」と話した。

(2020年9月19日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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