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お知らせ  2020.05.22

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元特派員から学ぶ「国際事情」 東海学園大 オンラインで開講

メモを取りながらパソコンで授業を視聴する大学生=名古屋市名東区で

メモを取りながらパソコンで授業を視聴する大学生=名古屋市名東区で

 東海学園大が中日新聞から特派員経験のある記者の派遣を受け、本年度から開講する新講座「国際事情」の授業が21日、始まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で約1カ月遅れのスタート。中日新聞の小出宣昭主筆によるビデオ講義「世界の概況」を、学生約150人がオンラインで視聴した。

 創立25周年を迎えた同大が、教育理念「共生(ともいき)」を基本に据えた教養教育を充実させるために開講。この日は、事前に収録した小出主筆の講義を学生に配信した。

 小出主筆は特派員として滞在した英国をはじめ、50カ国以上を取材した経験から、ものの見方は世界で異なると強調した。「世界各地の〝物差し〟を尊重してほしい」と述べ、欧州、米国、イスラム圏などの考え方の違いを例示。今後の世界は、新型コロナウイルス対策を理由に台頭するとみられる強い権力に対し、自由、民主主義をどう守るかという課題に直面すると説いた。

 授業コーディネーターの山本伸教授は「記者の実体験に基づく生の話は学生にとって貴重」と期待。自宅で受講したスポーツ健康科学部3年の吉田悠真さん(20)は「日本を中心に世界を見ていたが、それぞれの国の立場、視点で見ることも大切だと分かった。理解しにくかった部分はもう一度視聴したい」と話した。

 今学期は三好キャンパス(みよし市)の3、4年生が対象。以後も8月上旬まで毎週、中日新聞の記者ら10人がリレー形式で世界各地の現状について話す。9月からの秋学期にも名古屋キャンパス(名古屋市天白区)で同講座がある。 (井上昇治)

(2020年5月22日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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