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中日新聞掲載の大学記事

2010.04.23

脳性まひ克服中島さん 障害者、高齢者へのスポーツ指導法講義

■金城学院大非常勤講師に就任

 脳性まひの障害を克服し、スポーツ科学の博士号を持つ中島史朗さん(39)=広島県東広島市=が4月、金城学院大(守山区)の非常勤講師に就任した。22日には「スポーツとレクリエーション」の授業で学生たちを指導した。

 中島さんは徳島県北島町出身。生後3カ月で脳性まひと診断されたが、リハビリで歩けるようになった。愛知大文学部を卒業。2006年に広島大総合科学研究科で博士号を取得した。

 授業を受けたのは現代文化学部のコミュニティ福祉学科の2年生33人。中島さんから障害者や高齢者らにスポーツ指導をする方法や技術を学んだ。

 中島さんが、座りながらするバレーボール「シッティングバレーボール」を学生らに紹介。学生らは5、6人のチームに分かれて実際に対戦し、中島さんも加わって試合を楽しんだ。

 試合後、中島さんは学生たちに「まずは自分が楽しむことが大切。その気持ちがほかの人に伝わるから」と呼びかけた。学生の一人田川莉穂さん(19)は「意外に大変な競技でした」と話していた。

 中島さんは現在、広島大の職員。8月まで2週間に1度、金城学院大に通い、スポーツとレクリエーションの授業の講師を務める予定だ。 (中村禎一郎)
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