協定書を交わした伊藤市長（右）と安倍学部長＝美濃加茂市役所で

　美濃加茂市は２８日、介護予防などの施策で助言や研究協力を受ける健康増進協定を、星城大リハビリテーション学部（愛知県東海市）と結んだ。第１弾の具体的な取り組みとして、来年度中にも新たな介護予防体操をつくる。

　美濃加茂市は、介護予防教室などで計測している参加者の体力測定のデータを同学部に提供。同学部は数値を分析して効果的な体操を考案し、ケーブルテレビの市政情報番組などで普及を図る。

　作業療法士と理学療法士を毎年計８０人ほど輩出している同学部が、自治体と連携協定を結ぶのは初めて。市が実施している「みのかも元気体操」などの介護予防事業に関心を持った学部側が、締結を打診した。

　美濃加茂市役所であった締結式で安倍基幸学部長は「美濃加茂市は健康増進に積極的。これまでの研究成果と知識を生かしたい」と述べ、伊藤誠一市長は「事業を進める上で、科学的根拠は重要。実績ある星城大との連携は心強い」と謝意を示した。（渡辺大地）

（2019年11月29日　中日新聞朝刊可茂版より）