乳酸菌生成エキス配合のシャンプーを発売したＭＯＹＵの小坂治美社長＝金沢市で

　シャンプー販売のＭＯＹＵ（モユ、金沢市）は、日本酒由来の保湿成分を使った抜け毛予防用のシャンプーに、頭皮の善玉菌の環境を整える「乳酸菌生成エキス」を新たに配合してリニューアルし、２５日に発売した。

　髪染めの頭皮への悪影響に悩む人が多いことから、皮脂や汗を分解し保湿に役立つ善玉菌の働きに注目。乳酸菌関連食品を手がけるビーアンドエス・コーポレーション（東京）と共同で、善玉菌を繁殖させやすくするエキスを開発した。

　抜け毛予防用シャンプーは金沢工業大と石川県内の酒造会社と共同開発し、２０１５年に第１弾を発売。現在は石川、富山両県を中心に美容室など８０店舗に供給しているほか、台湾に輸出している。

　容器は植物成分を３割含むバイオマスプラスチックを採用した。８００ミリリットル入りで税別１万１５００円。

　金沢市内で同日開かれた発表会で、ＭＯＹＵの小坂（こざか）治美社長は「頭皮環境を根本から改善するのが重要。頭皮の生理機能を整えるのに役立つ」と語った。　（阿部竹虎）

（2019年11月26日　北陸中日新聞朝刊7面より）