プレコンサートで演奏する学生ら＝長久手市文化の家で

　長久手市の県立芸術大の学内オーディションで選抜された学生たちによるアンサンブルコンサート「室内楽の楽しみ」が２２日、同市文化の家で開かれる。

　学部生から院生までの９グループ、３５人が出演。文化の家の開館以来、スタッフと協力しながら学生主体で毎年行っている企画で、広報や当日の運営も学生たちが行う。

　「どうしてもやってみたい曲があった」「憧れの先輩に声をかけて」などグループ結成の理由はさまざま。弦楽器と金管楽器など、専攻の枠組みを超えた編成も多く、ブラームスやシューマンなど著名な作曲家から少し凝ったものまで多彩な音楽を楽しめる。

　１日には告知を兼ねて同施設アトリウムでプレコンサートを開催。子どもからお年寄りまでが、高いレベルの演奏に聞き入った。大学院１年でクラリネット奏者の西前菜々子さんは「お客さんとの距離が近くてうれしかった。体を揺らして聞いてくれていた」と話した。

　当日は２００人近くを収容できるホールで演奏する。会員制交流サイト（ＳＮＳ）などで学生たちが広報を実施。残席に余裕があり、「目指すは満席」と２年生でオーボエ奏者の村松和奈さんは意気込む。午後４時開演。一般１０００円。小～大学生５００円。未就学児不可。（問）長久手市文化の家＝０５６１（６１）３４１１

　（西川侑里）

（2019年9月5日　中日新聞朝刊なごや東版より）