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お知らせ  学生活動  2019.09.04

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コンサートの極意 県芸大生に伝授 長久手 宗次ホール職員が集中講義

宗次ホール職員による講義を受ける学生ら=長久手市の県立芸術大で

宗次ホール職員による講義を受ける学生ら=長久手市の県立芸術大で

 長久手市の県立芸術大で音楽を学ぶ学生に、プロとしての演奏を行うためのコンサートづくりの知識とノウハウを学んでもらおうと、これまで4000回以上のコンサートを開いてきた宗次ホール(中区栄)の職員が、2日から4日、同大で集中講義を開いている。(西川侑里)

 同大では演奏技術の向上に重きを置いた授業が多く、観客をひきつける手法を学ぶ機会は少ない。卒業後に演奏家として活動していくことになった際に苦労する人も多く、「技術はあるのにもったいない」と、大学と協定を結んだ同ホールが2年前から毎年開いている。

 学部の2年生から大学院生までの20人が受講。初日は、コンサートタイトルの付け方や演奏曲と曲順、曲間をつなぐ司会のやり方などについて講義形式で学んだ。イメージが沸きやすい言葉選びや、観客が集中し続けられる演奏時間、冒頭に有名な曲を、最後に自分の好きな曲を持ってくることで観客の満足感が高まることなどを教わり、学生らは熱心に耳を傾けた。企業に自分を売り込む方法やメール作法の指導もあった。

 学生たちは事前課題として独自のコンサートプログラムを考えて講師に提出しており、講義の内容に基づいて、他の学生の意見を取り入れながらプログラムの精度を高めた。講師の一人で同ホール総括支配人の野間晴久さん(65)は「非常に大変な課題で挫折して講義を受けられない学生もいる。必然的にやる気のある学生が集まる」と話す。

 2日目以降は、修正した案をもとに通し演奏などを行った。学生は同ホールで年間を通して行う「ランチタイム名曲コンサート」への出演が予定される。大学院2年でバイオリン専攻の田中統子さん(24)は「立って演奏する授業が多いので座って講義を受けるのが新鮮だった。お客さんを楽しませる方法が学べて卒業後の自信が付いた」と笑顔で語った。

(2019年9月4日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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