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お知らせ  2019.07.08

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高速SA 最新グルメ ご当地食材旅に味付け

中日本高速道路と「パンのトラ」、南山大が共同開発した「五平パン」=岡崎市宮石町の岡崎SAで

中日本高速道路と「パンのトラ」、南山大が共同開発した「五平パン」=岡崎市宮石町の岡崎SAで

 ひと昔前には、トイレ休憩やフードコートで簡単な軽食を取る程度だった高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)。近年は様変わりし、おしゃれなカフェチェーン「スターバックス」や有名飲食店が加わったり、清潔なトイレが完備されたり。最新のSAグルメ事情を探ってみました。 (西川聡史)

 取材に行ったのは、新東名高速道路の岡崎SA(岡崎市宮石町)。2016年2月の新東名開通に合わせてでき、休日の来場者が1日平均約2万5000人余と、高速道路からの利用が県内トップ。上り線からも下り線からも入れる「上下集約型」のSAだ。

 施設には、みそかつ店「矢場とん」や、岡崎で行列のできる老舗うどん店「大正庵釜春」など有名店がめじろ押し。記者が注目したのは、地元の八丁みそをふんだんに使った岡崎SA限定の「いっぺん食べてみりん、五平パン」(税込み320円)。安城市に本店を置くパン店「パンのトラ」の商品だ。

 昨年のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で話題になった五平餅は、わらじ形。一方、五平パンは、ひょうたん形。生地にみそを塗り、持ち手に平串がつく。

 思い切りかぶりついてみると、甘い八丁みそとパンの風味が口いっぱいに広がった。食パンの生地をベースに五穀米ともち米を練り込んでいて、かなりもちもちとした食感。多いときには1日に150個を売り上げる人気という。

 岡崎SAを運営する中日本高速道路(名古屋市)によると、郷土色豊かな商品や食事を提供するのは、「食やお土産は旅の楽しみ」だから。東京から滋賀までを管轄する同社では、こうした商品を各地の休憩施設に増やし、地域色を出していきたいという。

 地元企業や大学にも協力をあおいでおり、「五平パン」は「パンのトラ」と南山大経営学部の学生と共同で開発した。

 パンに舌鼓を打った後は、今秋に岡崎SAでの販売を目指す新商品「はなまるもち」を一足早く食べさせてもらった。

 新城市の老舗和菓子店「とみかわや」、デザイナーを目指す学生とコラボレーションした餅菓子は、奥三河特産の「八名丸さといも」を使用。ようじでは簡単に切れないほどの粘りと、すっきりとした素朴な味わいが特徴で、お土産にはぴったりだ。

 中日本高速のグループ会社で、テナント選びや商品開発に携わる中日本エクシスの藤田志郎さん(47)は「今後も魅力的なメニューや商品を開発していく」と意欲的に話す。

 ただ、うっかりおいしいものを食べ過ぎても、居眠り運転にはくれぐれも注意を。眠気を感じたら、コーヒーを飲んで20分程度の仮眠を取ったり、指先の運動で脳を刺激したりするなど、うまく気分を切り替えて安全に旅を楽しんでください。

(2019年7月8日 中日新聞朝刊市民版より)

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