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2010.04.05
愛知大学野球 中部大4年 平野初先発!!完投でうれしい初勝利
中部大は中京大に9−1で勝って、勝ち点1を手にした。リーグ戦初先発の中部大・平野貴大投手(4年・上野工)は初勝利を完投で飾った。愛大は愛工大に5−4で競り勝ち、対戦成績を1勝1敗とし、3回戦に持ち込んだ。
■6安打1失点 『成長できた』
最終学年でついに念願かなった。昨年まで中継ぎとして登板してきた平野がリーグ戦で初先発。打線の大量援護を受けると、スルスルと9回を投げきった。6安打、1失点で完投。「緊張したけど、勝てたことが収穫。初先発で勝ててうれしい」。待望のリーグ戦初勝利を素直に喜んだ。
これまで先発機会はなかったが、善久裕司監督(52)が「もともと持っているボールはいい」と認める速球派。だが、制球に難があり、善久監督の信頼を勝ち取るには至っていなかった。
だが、昨年まで主戦力として中部大を引っ張ってきた小笠原が卒業。今秋のドラフト候補である右腕・石川に続くもう1人の先発投手を探していた善久監督の目に留まったのが174センチ、70キロの小柄な左腕だった。
先発入りを目指した今季、投球の際に右足を高く上げるフォームに改造した。上体が前のめりにならず、重心が左足に残るようになったことで制球が安定。球速も切れも増した。「成長できたと思う」と平野。オープン戦では試合中盤に崩れることもあったが、この日は大量点にも守られた。速球中心にテンポのいい投球で、中京大の強力打線を封じ込めた。
これで優勝候補の呼び声も高い中京大に連勝し、勝ち点1をゲット。オープン戦から好調を維持している2年生右腕・平塚を含めて、懸案だった先発陣にメドが立ちそうなことも収穫だろう。
「中京大に2連勝したのは大きい。いいスタートダッシュになる」と善久監督。開幕カードで得た勢いが、今後の武器にもなりそうだ。 (麻生和男)
■3回の6失点響く 中京大連敗
中京大は3回の6失点が重くのしかかった。「5点勝負にしないといけなかったのに…」と村瀬監督。3回は5安打を集中された上に、失策と四死球も絡んだ。村瀬監督は「どうして試合で使われているのか、選手には考えてほしい」と厳しい表情でナインに奮起を促していた。
▽2回戦(中部大2勝)
中京大 000010000―1
中部大 20601000x―9
■伊佐地完投に納得 愛大タイに
昨秋優勝の愛大が接戦をものにした。一時は4点をリードするなど試合を押し気味に進めたが、6回に失策絡みで3失点。一気に詰め寄られたが、7回以降を先発右腕・伊佐地が無安打に抑えて逃げ切った。リーグ戦初完投の伊佐地は「球を低めに集めることができた」と納得の表情。八田監督も「競り勝てたことは今後につながる。明日は総力戦でいく」と5日の3回戦を見据えた。
■敗戦も2投手評価 愛工大
敗れた愛工大は愛工大名電出の1年生投手コンビが実力の一端を見せた。先発した左腕・加藤は制球が定まらずに4イニングを4失点で降板したが、快速球を中心に8奪三振。後を受けた久野は、5イニングを3安打1失点6奪三振と新人とは思えない落ち着いた投球を披露した。奥田監督は「加藤は生きのいい球を放ったし、久野は速球と遅い球をうまく使って持ち味を出した。2人とも魅力がある」と評価していた。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 100310000―5
愛工大010003000―4
(2010年4月5日 中日スポーツ11面より)
■6安打1失点 『成長できた』
最終学年でついに念願かなった。昨年まで中継ぎとして登板してきた平野がリーグ戦で初先発。打線の大量援護を受けると、スルスルと9回を投げきった。6安打、1失点で完投。「緊張したけど、勝てたことが収穫。初先発で勝ててうれしい」。待望のリーグ戦初勝利を素直に喜んだ。
これまで先発機会はなかったが、善久裕司監督(52)が「もともと持っているボールはいい」と認める速球派。だが、制球に難があり、善久監督の信頼を勝ち取るには至っていなかった。
だが、昨年まで主戦力として中部大を引っ張ってきた小笠原が卒業。今秋のドラフト候補である右腕・石川に続くもう1人の先発投手を探していた善久監督の目に留まったのが174センチ、70キロの小柄な左腕だった。
先発入りを目指した今季、投球の際に右足を高く上げるフォームに改造した。上体が前のめりにならず、重心が左足に残るようになったことで制球が安定。球速も切れも増した。「成長できたと思う」と平野。オープン戦では試合中盤に崩れることもあったが、この日は大量点にも守られた。速球中心にテンポのいい投球で、中京大の強力打線を封じ込めた。
これで優勝候補の呼び声も高い中京大に連勝し、勝ち点1をゲット。オープン戦から好調を維持している2年生右腕・平塚を含めて、懸案だった先発陣にメドが立ちそうなことも収穫だろう。
「中京大に2連勝したのは大きい。いいスタートダッシュになる」と善久監督。開幕カードで得た勢いが、今後の武器にもなりそうだ。 (麻生和男)
■3回の6失点響く 中京大連敗
中京大は3回の6失点が重くのしかかった。「5点勝負にしないといけなかったのに…」と村瀬監督。3回は5安打を集中された上に、失策と四死球も絡んだ。村瀬監督は「どうして試合で使われているのか、選手には考えてほしい」と厳しい表情でナインに奮起を促していた。
▽2回戦(中部大2勝)
中京大 000010000―1
中部大 20601000x―9
■伊佐地完投に納得 愛大タイに
昨秋優勝の愛大が接戦をものにした。一時は4点をリードするなど試合を押し気味に進めたが、6回に失策絡みで3失点。一気に詰め寄られたが、7回以降を先発右腕・伊佐地が無安打に抑えて逃げ切った。リーグ戦初完投の伊佐地は「球を低めに集めることができた」と納得の表情。八田監督も「競り勝てたことは今後につながる。明日は総力戦でいく」と5日の3回戦を見据えた。
■敗戦も2投手評価 愛工大
敗れた愛工大は愛工大名電出の1年生投手コンビが実力の一端を見せた。先発した左腕・加藤は制球が定まらずに4イニングを4失点で降板したが、快速球を中心に8奪三振。後を受けた久野は、5イニングを3安打1失点6奪三振と新人とは思えない落ち着いた投球を披露した。奥田監督は「加藤は生きのいい球を放ったし、久野は速球と遅い球をうまく使って持ち味を出した。2人とも魅力がある」と評価していた。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 100310000―5
愛工大010003000―4
(2010年4月5日 中日スポーツ11面より)