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大学野球  スポーツ  2019.06.11

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大学野球 全日本選手権開幕 愛工大が初戦突破

愛工大-東日本国際大 2回表愛工大2死二塁、田中が先制2ランを放ちガッツポーズ=東京ドームで

愛工大-東日本国際大 2回表愛工大2死二塁、田中が先制2ランを放ちガッツポーズ=東京ドームで

 第68回全日本選手権が10日、東京ドームで開幕して1回戦4試合が行われ、仏教大(京滋)創価大(東京新)愛工大(愛知)大商大(関西六大学)が2回戦へ進んだ。

 仏教大は0-3の九回に4点を奪って八戸学院大(北東北)にサヨナラ勝ち。創価大は初出場の大工大(近畿)に6-1で快勝し、愛工大は東日本国際大(南東北)を7-3で下した。大商大は日本文理大(九州北部)に2-1で競り勝った。

 神宮球場で予定された3試合は雨のため中止。上武大(関甲新)-福井工大(北陸)は11日の東京ドームの第1試合に入った。中京学院大(東海)-桐蔭横浜大(神奈川)、近大工学部(広島六大学)-東農大北海道オホーツク(北海道)は11日の神宮の第1、2試合に順延となった。

■田中2ラン口火 7点快勝

 直球を思い切りたたいた。打球はあっという間に左中間スタンドへ届いた。愛工大の田中が二回2死二塁で先制2ラン。この一打で、緊張感が漂っていたチームは平常心を取り戻した。

 リーグ戦から相手が左腕のときに起用されることが多い。出番は限られているが今春のリーグ戦でも1本塁打。一発の魅力を秘めるが「常にセンター返しを意識している」と強振はしない。言葉どおりに1点を追加した後の四回1死二、三塁では右前適時打を放った。

 田中に引っ張られるように打線がよくつながった。11安打で7点。全安打が得点に絡んだ。効率のいい攻撃。自身は無安打だった市川主将は「リーグ戦終了後のオープン戦でも打ち勝つ試合が多かった。打線の状態はいい」と納得の表情だった。

 平井監督は2017年1月の就任以来、後ろにつなぐ意識を徹底させてきた。「普段からやってきたことが出せた」のが何よりもうれしかった。27年ぶりの勝利にチーム全員の頬が緩む。

 ただ喜びに浸っている時間は短かった。1、2回戦は東京ドームでの試合。「もう1勝して神宮へ行く」の思いを共有していた。(東郷賢一)

愛工大(愛知) 020202100―7
東日本国際大(南東北) 000003000―3
(愛)中村、吉村、室田、新村-尾浜
(東)佐々木、蒔田-阿部、内原
 本塁打 田中(愛)

(2019年6月11日 中日新聞朝刊23面より)

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