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大学野球  2019.06.10

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愛工大4年中村 打者心理教えてくれた平井監督に白星で恩返し 全日本大学野球きょうから熱戦

全日本大学野球選手権での好投を誓った愛工大の中村投手=東京都・明治神宮会館で(川越亮太撮影)

全日本大学野球選手権での好投を誓った愛工大の中村投手=東京都・明治神宮会館で(川越亮太撮影)

 10日に開幕する第68回全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)の開会式が9日、東京・明治神宮会館で行われた。愛知大学野球連盟代表として、23年ぶりに出場する愛工大ナインも参加。初戦の東日本国際大戦(10日・東京ドーム)での先発登板が予想される左腕・中村光汰投手(4年・九州国際大付)は平井光親監督(52)に恩返しの白星をプレゼントすることを誓った。

■大学初の全国大会 「早く投げたい」

 試合開始が待ち遠しくてたまらない。愛工大投手陣のリーダー格・中村が大学初の全国大会に心を高ぶらせた。この日はチームの一員として開会式に参加。気持ちは早くも本番モードだ。

 「開会式はすごい雰囲気でしたね。僕も試合で早く投げてみたくなりました」。高校時代に夏の甲子園大会で登板した経験があるが、その時とは一味違うムードに刺激を受けた様子。初戦に向けて「リーグ戦のようにしっかり試合を作りたいです」と闘志を燃やした。

 そんな中村には今大会で恩返しをしたい人がいる。チームを率いる平井監督だ。ロッテ時代に首位打者を獲得した指揮官からは、打者心理などを教わり、投手としての成長につなげてきた。今回の大学選手権は磨き続けてきた投球術を試す場。チームを勝利に導くという決意は人一倍強い。

 「2部の時ですけど、(平井)監督にリーグ戦初勝利をプレゼントしたのは僕なんです。今回も全国大会での初勝利を贈りたいです」。リーグ戦開幕時に苦しんだ左肩痛も癒え、あとは快投をみせるだけだ。 (川越亮太)

■初戦突破へ意気込む 福井工大&中京学院大

 愛工大とともに、中部勢として今大会に出場する福井工大(北陸)と中京学院大(東海地区)も初戦突破へ意気込んだ。10日の神宮第1試合で上武大(関甲新)と対戦する福井工大の下野監督は「打線の状態は上向き。足やバントを使ってロースコアで競る展開に持ち込みたい」と闘志。同日の神宮第2試合で桐蔭横浜大(神奈川)と対戦する中京学院大の近藤監督は「(大学選手権で)優勝した3年前のように無欲でプレーに集中してほしい。試合に勝ち、さらに自信をつけてくれれば」と話していた。

(2019年6月10日 中日スポーツ9面より)

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