守山消防署は、踏切で転んだ高齢者を助けた守山区城南町、中京大３年小山唯志さん（２２）と同区西新、高校３年酒井啓太郎さん（１８）、同区西島町、公務員小沢茂さん（５８）に感謝状を贈った。

　小山さんは１８日午後零時半ごろ、同区長栄の名鉄瀬戸線瓢箪山駅東側の踏切を、男性（７７）がゆっくりと渡る姿を見た。「危ない」と思い、駆け寄ろうとすると男性が転倒した。

　直後に遮断機が下り、小山さんは非常停止ボタンを押した。駅のホームからその様子を見た２人も駆け付け、３人で男性を踏切外へ運んだ。

　電車は踏切まで２０メートルで止まった。

　就職活動中で企業説明会に向かう途中だった小山さんは「遅刻したが大丈夫でした」と笑顔。酒井さんは「正直言って怖かったが、何も考えず動いた」。１１９番した小沢さんは「１人では無理だと思い、必死で助けました」と話した。　（発知恵理子）

（2010年3月29日　中日新聞朝刊市民総合版より）