進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ

中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2019.02.27

この記事の関連大学

SDGs実践の指南書 持続可能な開発目標 中小企業向けに製作中 金沢工大と不動産会社

「中小企業にこそSDGsを軸に事業展開してもらいたい」と話す平本督太郎センター長(左)と河上伸之輔社長=野々市市の金沢工業大で

「中小企業にこそSDGsを軸に事業展開してもらいたい」と話す平本督太郎センター長(左)と河上伸之輔社長=野々市市の金沢工業大で

 国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、中小企業の取り組みを後押ししようと、金沢工業大SDGs推進センターの平本督太郎センター長(39)と金沢市の不動産会社「シナジーコンサルティング」の河上伸之輔社長(37)が、事業化の流れなどを学べる書籍作りに取り組んでいる。(蓮野亜耶)

 県内では、金沢市の自動車リサイクル業の会宝産業や能登町の老舗蔵元の数馬酒造など、さまざまな中小企業がSDGsを取り入れた事業を展開している。ただ、県外では、東京など1都10県の中小企業で認知度は15%にとどまるとの調査(関東経済産業局)もある。

 SDGsに関する書籍には学術的な内容が多く、企業などが参考にできる実践的なものは少ない。全国で普及啓発の講演をしている河上さんは「経営者から分かりやすいガイド本を作ってほしいという声も多かった」と振り返る。

 SDGsの目標である環境や福祉、労働など17のテーマは、そのまま地域の課題に当てはまる。平本センター長は「県内では(特定の分野に強みを持つ)ニッチトップ企業も多く、事業を見直せばSDGsにつながるものも多いはず」と期待する。

 書籍では、SDGsを事業計画に落とし込むためのポイントや、先進的な取り組みをしている企業を紹介する。出版の時期は未定。

 製作に必要な資金を、インターネットを通じたクラウドファンディングで募っている。目標は100万円で、募集は4月7日まで。「FAAVO金沢 SDGs」で検索。(問)シナジーコンサルティング076(254)0709

(2019年2月27日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ