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スポーツ  2019.02.25

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モーグルW杯第8戦 堀島が2位 今季3度目

男子デュアルモーグル決勝 2位に入った堀島行真のエア。左は優勝したミカエル・キングズベリー=たざわ湖スキー場で

男子デュアルモーグル決勝 2位に入った堀島行真のエア。左は優勝したミカエル・キングズベリー=たざわ湖スキー場で

 フリースタイルのワールドカップ(W杯)秋田たざわ湖大会最終日は24日、秋田県仙北市のたざわ湖スキー場で非五輪種目のデュアルモーグル方式でモーグル第8戦が行われ、男子は21歳の堀島行真(中京大)が2位に入った。いずれも2位だった第2戦と第6戦に続いて今季3度目の表彰台。

 堀島は決勝で平昌冬季五輪金メダルのミカエル・キングズベリー(カナダ)に敗れた。キングズベリーは今季7勝目、通算56勝目を挙げ、種目別8連覇が決まった。

 世界選手権銅メダルの原大智(日大)は12位だった。四方元幾(豊田合成)は18位、藤木豪心(立命大)は23位、島川拓也(札幌国際大)は24位、小山貴史(酪農学園大)は26位。杉本幸祐(デイリーはやしや)は棄権した。

 女子は冨高日向子(白馬ク)が10位で、住吉輝紗良(日大)は11位、星野純子(リステル)は16位、柳本理乃(愛知・清林館高)は18位、伊藤みき(北野建設)は19位、梶原有希(ばんけい)は20位だった。ペリーヌ・ラフォン(フランス)が3連勝で今季4勝目、通算9勝目を挙げた。

■「絶対王者との差」痛感

 「絶対王者」キングズベリーの強さは、堀島の想像をはるかに超えた。デュアルモーグルでも決勝の第1エアで最高難度の「コークスクリュー1440」(軸をずらした4回転=コーク14)に挑んだ王者に屈し「まさかデュアルでもやるとは。限界を超えるチャレンジ精神が僕には足りなかった」と感服した。

 エア自体の得点は軸をずらした3回転をきれいに決めた堀島が上回った。ただ、堀島が「第1エアでコーク14をやったのに、あのスピードはすごい」と脱帽したように、0秒46も先にゴールインされてスピード点で2.84点の大差をつけられた。まさに別格の底力。コーク14は、隙のない孤高な王者の自分自身との戦いにさえ映った。

 五輪と世界選手権を制し、今季W杯も2戦を残して種目別優勝を決めた第一人者との距離を再び痛感させられた。堀島は「キングズベリーは試合ごとに成長している。手本として、まずは同じことをやらないと、抜かすこともできない」と現実を受け入れ、敗戦を成長の糧とするつもりだ。

(2019年2月25日 中日スポーツ20面より)

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