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お知らせ  2018.12.22

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AIで子ども見守り 異常あればスマホに通知 市と金沢工大 実証実験へ

 金沢市と金沢工業大(野々市市)は来年1月初旬から3月まで、人工知能(AI)を活用して、家にいる子どもを離れた場所から見守りできるようにする実証実験を始める。室内にセンサーを設置して行動を把握し、異常があればスマートフォンなどに通知できる仕組みを開発中。実験では障害者就労施設に設置し、データを解析する。(堀井聡子)

 金沢市と同大は8月に検討会を設置し、AIを市民生活に役立てる方法を考えてきた。センサーは、同大の中沢実教授(情報工学)が開発に取り組んでいる。温度や音、明るさなどの情報から、室内のどこで、何が起きているかを予測する。担当する市産業政策課の土村誠二課長は「例えば、台所の室温が急に上がったことで、火事の危険があることが分かる」。1人暮らしの高齢者などさまざまな場面の運用が想定され、将来的には製品化して一般家庭での利用を目指す。

 通知機能の開発はこれから。実験では、就労施設の人たちの行動をどの程度予測できるか、データを収集する。

 ほかに、点字ブロックのそばに貼り付けた印を専用のカメラで読み取り、スマートフォンやヘッドホンに周辺施設の情報などを送って道案内する実証実験も、1月中旬から3月まで行う。金沢工業大の松井くにお教授(情報工学)がシステムを開発している。

 金沢駅東もてなしドーム地下広場で実験し、視覚障害者や健常者に使ってもらう。ゆくゆくは観光客も使えるようにし、災害時は避難場所や災害情報も案内できるようにする。

 土村課長は「実験によって、AIが市民生活に活用できることを企業に知ってもらい、技術開発にもつなげたい」と期待を語った。

(2018年12月22日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)

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