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お知らせ  2018.10.21

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リハビリロボに厚労大臣賞 藤田医科大とトヨタ共同開発

厚生労働大臣賞を受賞したリハビリロボット「ウェルウォーク」=豊明市の藤田医科大で

厚生労働大臣賞を受賞したリハビリロボット「ウェルウォーク」=豊明市の藤田医科大で

 国などが共催する「ロボット大賞」で、藤田医科大(豊明市)がトヨタ自動車と共同開発した歩行用のリハビリロボット「ウェルウォーク」が、厚生労働大臣賞に選ばれた。転倒することなく、運動機能の回復を効率的に図れることが特長で、両者は海外輸出も視野に入れている。 (安田功)

 ロボットは脳卒中などで下半身にまひがある患者が対象。リハビリは足に取り付けた器具のモーターの補助で膝の曲げ伸ばしをしながら、歩行訓練する。転倒防止のため身体には固定ベルトに似た機具ハーネスを装着する。症状に合わせ、歩行時速は0.2キロから段階的に上げられ、患者の正面側の画面で自分が歩く姿も確認できる。

 藤田医科大はこれまでのリハビリ実績から、全面的に歩行を手助けするよりも、患者が不安を少し持ちながら、訓練した方が機能回復が早まると、トヨタに助言。開発に中心的な役割を担った医学部の才藤栄一教授(リハビリテーション医学)は「100歩歩いて、5歩程度、少しつまずくイメージで設定した」と明かす。

 藤田医科大病院では試作品を含め、300人以上にリハビリで活用し、理学療法士が支えるなどした従来の手法より、1.7倍の早さで機能回復が進んだという。ロボット大賞には計161点の応募があり、臨床での実績が評価。都内で17日にあった表彰式で、賞状や盾を受けた。

 昨年9月から医療機関向けにレンタル事業を展開し、全国の約50施設で利用されている。今後は中国などアジアへの輸出も目指していく。才藤教授は「受賞は大きな励みとなった。患者の機能回復がさらに早まるよう、次世代型の開発も進めたい」と話している。

(2018年10月21日 中日新聞朝刊市民版より)

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