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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2018.10.15

愛知大学野球 秋季リーグ 名城大25季ぶりV

中京大に勝ち、優勝を決め喜ぶ栗林(手前左から3人目)ら名城大ナイン=パロマ瑞穂球場で

中京大に勝ち、優勝を決め喜ぶ栗林(手前左から3人目)ら名城大ナイン=パロマ瑞穂球場で

 1部の最終週第2日は14日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で2回戦2試合を行い、名城大が3−1で中京大に連勝し、勝ち点4として2006年春以来、25季ぶり10度目の優勝を決めた。勝ち点3で足踏みした中京大は3季連続優勝を逃した。

 名城大は明治神宮大会の出場権を懸けた愛知・北陸・東海地区3連盟王座決定戦(27日から2日間・浜松)に出場する。

 名城大は1点を追う2回1死一、三塁から市川の遊ゴロで追いつくと、池戸の適時打で勝ち越した。6回には水谷の適時打で加点。3人の継投でリードを守った。中京大は1回に松井の犠飛で先制したが、5回以降は得点圏に走者を進められなかった。

 愛院大は3−1で東海学園大に勝ち、1勝1敗とした。

■栗林がリリーフ チーム全体奮起

 過去の屈辱を晴らすために、最後は思い切り腕を振った。9回2死一塁。名城大のエース栗林は勝負球に今夏、体得したフォークボールを選択した。空振り三振で試合終了。あっという間にマウンド付近で歓喜の輪ができた。ようやく手にした優勝に栗林ら4年生の目に涙が光った。

 2点リードの8回無死一塁、安江監督は迷わずにエースをマウンドに送り出した。栗林は起用に応えて後続を断ち、試合の流れを相手に渡さなかった。

 安江監督が就任した2016年春以降、今春まで2位が4度、3位が1度。優勝に手が届きそうで届かない。リーグ戦終盤で中京大に勝てなかったのが要因だった。今週の決戦を前に安江監督は「打線は相手が上。オーソドックスな戦い方ではまたやられる」と分析。そこで導き出したのが、先発でチームを支えてきた栗林を1回戦からリリーフで起用することだった。

 負担を軽減するのが狙い。「他の投手が崩れたら」というリスクも伴うが、選手たちは安江監督の意図を敏感に察知。打線も他の投手陣も奮起し、思惑どおりに試合を進めた。現役最多の32勝を誇る栗林は「これまで大事な試合で勝てなかったのでうれしい」と正直に打ち明ける。汚名を返上した喜びに浸っていた。 (東郷賢一)

▽パロマ瑞穂(1勝1敗)
東海学園大 010000000―1
愛院大 03000000x―3

▽同(名城大2勝)
中京大 100000000―1
名城大 02000100x―3

(2018年10月15日 中日新聞朝刊23面より)

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