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スポーツ  2018.10.14

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特別指定選手 東海学園大4年 渡辺「感覚取り戻す」 左ひざ靱帯断裂から本格復帰

ミニゲームでパスを出すMF渡辺(左)=トヨタスポーツセンターで

ミニゲームでパスを出すMF渡辺(左)=トヨタスポーツセンターで

 名古屋グランパスは13日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習した。来季加入内定後に左ひざの大けがをしてリハビリを続けていた特別指定選手のMF渡辺柊斗(21)=東海学園大4年=が、11日から全体練習に合流。才能の片りんをピッチで発揮し、柏戦でプロデビューの可能性も出てきた。

■柏戦でデビューも

 サッカーができる喜びにあふれている。渡辺は1月のタイキャンプで左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い、学生最後のシーズンの半分超を棒に振った。「久々に楽しくやろうと思える」と笑顔を見せる。

 9月上旬にいったん練習に参加したが離脱。大学の練習も含め、これが本格復帰だ。「今はゲーム感覚とかゲーム体力を戻すのが先決。見えていない部分もあるけど、そのうち戻ってくるはず」と焦る様子はない。

 パスセンスやボール操作にたけた司令塔タイプ。復帰後3日間で、守備的MFやサイドハーフ、ウイングなど多くの位置で試され、紅白戦で主力組に入るシーンも。鋭い縦パスを供給するなど高い能力を随所に披露している。大学でともにプレーするFW榎本、MF児玉がグランパスの特別指定選手として公式戦で活躍する姿を見て「よく知る2人がやれたことがいい目安になった。自分もできると思う」。

 柏戦の出場にも期待がかかるが、渡辺は「自分の感覚を取り戻すことに集中することが結果的に試合につながる」といたって冷静。再スタートを切った若武者が、連敗中のチームの競争をさらにあおる。 (那須政治)

▼渡辺柊斗(わたなべ・しゅうと) 1997(平成9)年1月28日生まれ、名古屋市瑞穂区出身の21歳。168センチ、60キロ。東海学園高から東海学園大に進み現在4年生。背番号40。

(2018年10月14日 中日スポーツ8面より)

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