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学生活動  2018.10.07

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りゅっくしょん 旅の悩み解決 南山大生ら開発 荷物重み軽減、枕にも

完成した「りゅっくしょん」をPRする(左から)河合さん、竹田さん、山口さん=昭和区の南山大で

完成した「りゅっくしょん」をPRする(左から)河合さん、竹田さん、山口さん=昭和区の南山大で

 旅行は好きだけど、荷物がいっぱいのリュックが重くてユウウツ−。そんな女性の悩みを解決しようと、南山大(昭和区)の学生たちが、ベッド販売大手のフランスベッド(東京)とリュックに取り付けるクッション「りゅっくしょん」を開発した。1日に発売され、メンバーは「手に取って良さを感じてほしい」と話す。 (森若奈)

 開発したのは、マーケティングを学ぶ、いずれも経営学部4年の山口結衣さん(21)、竹田香純さん(22)、河合保乃花さん(21)、富田華緒里さん(21)=米国留学中。4人は昨年、全国の学生100チームが企業との商品化権を競うイベントに出場して、準優勝。同社と交渉する権利を勝ち取った。

 フランスベッドが募ったのは「欲しくなる枕・クッション」の案。旅が好きという4人は、すぐ「旅に持って行ける商品を開発しよう」と思い立ったという。

 商品案を練り始めると、旅の困り事が次々と挙がった。「リュックが重くて腰が痛くなる」「夜行バスで寝られない」。竹田さんは「快適性より価格を重視する学生の姿が見えてきた。私たちのような女子学生が、旅を快適にできる商品を目指した」と振り返る。

 市場調査では、女子学生256人にアンケートをした。かさばらない、荷物の重みを軽減できるクッションにニーズがあることが分かり「低価格で、重さを軽減できる多機能クッション」の開発が決まった。

 4人が注目したのは、リュックを背負った時に、背中との間にできる隙間。クッションで隙間を埋めれば肩に集中する負担を分散させられ、重さを軽減できる。試作品で実験し、肩や背中にかかる圧力が少なくなることも確認した。
 
 完成した商品は縦35センチ、横29センチ。リュックの持ち手とショルダーベルトの3カ所にボタンで簡単に取り付けられる。バスや飛行機に乗れば、丸めて頭や首に当てる枕にもなる。

 価格は2138円(税込み)。黒と牛柄の2色展開で、フランスベッドの通販サイトとネット通販大手「アマゾン」で扱う。メンバーは「高齢者や女子中高生にも受け入れられるはず。実際に触って良さを知ってもらうため、店頭にも置いてほしい」と販路拡大にも意欲をみせる。

(2018年10月7日 中日新聞朝刊市民版より)

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