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学生活動  2018.09.18

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愛大生 タイの子らと交流 経済格差や貧困 考える契機に

タイ北部のチェンマイで、現地の子どもたちと縄跳びをして交流を楽しむ学生たち=愛知大提供

タイ北部のチェンマイで、現地の子どもたちと縄跳びをして交流を楽しむ学生たち=愛知大提供

 異文化交流を通じて世界の問題を考えるきっかけにつなげようと、愛知大の学生が8月下旬、タイ北部のチェンマイで、孤児院や寮を訪れてボランティア活動に取り組んだ。経済格差や貧困などを考えるきっかけにしようと同大が今年からプロジェクトを始めた。

 法学部や国際コミュニケーション学部(中村区)などの学生26人が、8月19日からの9日間参加した。

 NPO法人キャンヘルプタイランド(同区)がチェンマイに建設した学生寮「カサロンの家」は、教育を受けるために親元を離れている山岳地域の少数部族の子どもらが生活。付近にある「希望の家」はエイズで親を亡くした子どもたちが暮らす。

 学生たちは、2施設で暮らす小学生−高校生約50人と交流。寮で飼う動物の世話をしたり、ご飯を作ったりと子どもたちの生活をサポート。特に日本から水風船、縄跳びや折り紙を持ち込み、遊びに力を入れた。言葉の壁は、お互いに知り合おうと身ぶり手ぶりで歩み寄るうちに打ち解けた。

 寝泊まりした施設で体を洗うにはホースから水を浴びるだけ。法学部2年の児玉紗梨奈さん(20)=小牧市=は「初日はカルチャーショックだったが1回体験したら慣れた」と振り返る。

 親と死別したり、離れたりしている子たちだったが「子ども同士助け合って笑顔で暮らすたくましさに刺激を受けた。世界共通の言語は笑顔だと感じた」。決められた当番の仕事の合間に、宿題や勉強に励む姿が印象的だったという。

 一行は、帰国前にバンコク市内も観光した。児玉さんは「同じ国でも格差を感じた。どんな子どもにもチャンスは等しく与えられてほしい」とも。今後も自主的に海外ボランティアに取り組もうと考えている。 (佐々木香理)

(2018年9月18日 中日新聞朝刊市民版より)

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