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中日新聞掲載の大学記事

イベント  2018.08.14

ダンス劇で平和の舞 関で上演 「ぞうれっしゃ」題材

息の合ったパフォーマンスを披露する出演者=関市の中部学院大関キャンパスで

息の合ったパフォーマンスを披露する出演者=関市の中部学院大関キャンパスで

 太平洋戦争中の東山動植物園(名古屋市)で、2頭のゾウが処分を免れた実話を描いた絵本「ぞうれっしゃがやってきた」を基にしたダンス劇「マカニーとエルド」が11日、関市の中部学院大関キャンパスで上演された。

 健常者と障害者が一緒に踊り、人間のエネルギーを表現する「愛プロジェクト」の一環。ダンスを通じた共生社会の実現を目指す名古屋市の振付師高島康貴さんが中心になり準備してきた。この日は岐阜清流高等特別支援学校(岐阜市)の生徒を含む160人が出演し、戦争の悲惨さと平和の喜びを全身で表現した。

 会場には原作者、小出隆司さんも駆け付けた。小出さんによると、小学校教諭だったころ、戦争の悲惨さを伝える中で、2頭のゾウが生き延びた話をすると、子どもたちが笑顔になった。「もっと喜んでほしい」と、当時の関係者に取材し自費出版したという。

 「世の中では、まっとうなことをすると差別され、はじき出されてしまうこともある。それでも、夢や希望を大事にしてほしい」と呼び掛けた。(大山弘)

(2018年8月14日 中日新聞朝刊岐阜県版より)

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