着物を身に着けて女将らと談笑する（左から）棟方さん、吉田さん＝蒲郡市西浦町の花かざしで

　蒲郡市の９旅館が今月から始めた着物姿を体験できる宿泊プランの考案者の大学生２人が、西浦温泉を訪れて実際に着物の着付けを体験した。インスタグラムなどの会員制交流サイト（ＳＮＳ）で同年代の女性に広めてもらおうと、旅館の女将（おかみ）らが招いた。（木下大資）

　２人はいずれも金城学院大３年の棟方優依さん（２０）、吉田早那さん（２０）。昨年９月に市内で開かれた「女将インターンシップ」に参加した際、「着物を着る機会はないけど憧れはある若者をターゲットに、女将さんに着物を着せてもらい観光地を回るプランをつくっては」と提案した。９旅館の女将でつくる「こはぜの会」がこれを参考に、「気分は女将！　着物で街歩き」と題した企画を始めた。

　２人は気に入った柄の着物を選んで女将らに着付けてもらい、三河湾を望む近くの西浦園地を散策しながら写真を撮った。「夏にプリント柄の浴衣を着ることはあるけど、刺しゅうの入った着物は初めて」「インスタに着物の写真を載せると反響が多い。早速広めたい」と喜んでいた。

　旅館「花かざし」の女将渡辺栄子さんは「良いアイデアを出してもらった。外国人観光客などいろんな人に体験してもらえたら」と話した。プランは６月末まで。問い合わせは各旅館へ。

（2018年5月29日　中日新聞朝刊東三河版より）