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スポーツ 2018.05.02
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中部学院大 円角有 初優勝 中京テレビ杯争奪中部女子学生ゴルフ

149センチの小柄な身体でプロツアー出場を決めた円角有希はトロフィーを頭上に掲げて喜びを表した=中京GCで
■悲願のプロツアー
自信とはすごいものだ。円角が昨年暮れの会長杯、そして先の中日杯学生に続き、この試合も制し、うれしいプロのツアー出場を決めた。
スタートホールの1番のパー4はティーショットを失敗して2打目が190ヤードも残った。5Wで打つとまた右にふけた。「でも、グリーンの右端に運よくオンしていた。そこからショットの修正をしながら」(円角)、前半3バーディー、ノーボギーの33。1パットのパーは2回だけというから修正能力の高さがわかる。後半は1バーディー、1ボギーの36で前半の貯金をしっかり守った。
金沢学院東高時代より、20ヤードほど伸びたドライバーだけでなく、すべてのクラブの飛距離が伸びた。「高校のときはスクールバスで帰ってくると遅かった。でも、大学では練習できる時間があるから」と、週1の筋トレも含めて授業以外は練習に集中した成果だ。
大きな副産物もあった。大の苦手だったパットも練習で驚くほど上達したという。高3の時には北陸予選で落ちて中部アマにも出場できなかった。プロの試合も「高校の時に北陸(片山津GC)で日本女子オープンがあって、ギャラリーの案内役をしただけ」という。身長149センチとこの日出場した高校生を含めて一番の小柄な大学2年生が、あれよあれよと夢舞台をつかんだ。
(児玉光雄)
(2018年5月2日 中日スポーツ8面より)