粟貴章市長（右）に完成した英語版パンフレットを手渡す学生代表＝野々市市役所で

　金沢工業大の学生らが、野々市市の健康診査案内などパンフレット４種類の英語版を作った。市内在住外国人へのサービスに役立ててもらおうと１９日、市に寄贈した。

　学生たちは昨年４月から英語科目の学習の一環として、健診案内と図書館利用案内の英語化に取り組んだ。過去に作ったコミュニティバス「のっティ」の時刻表、家庭ごみの収集日案内の英語版も改訂した。金沢工業高等専門学校の生徒が協力した。

　同大の学生代表らが市役所を訪れ、粟貴章市長にパンフレットを手渡した。健診案内を担当した航空システム工学科２年の宮崎紗弥香さん（２０）は「医療用語の英訳は難しかったが、外国人になじみがない健診は説明を加えるなど、読みやすさを心掛けた。多くの人が読んでくれればうれしい」と話した。

　パンフレットは各２００部を印刷。健診案内は外国人への受診勧奨、図書館利用案内は「学びの杜（もり）　ののいち　カレード」（太平寺）に置くなどして活用する。

　製作は公益社団法人大学コンソーシアム石川の採択を受けた。　（谷口大河）

（2018年3月20日　北陸中日新聞朝刊かが白山総合版より）