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「違いを共に生きる」を理念に、一人ひとりの中にある自分らしさを信じ、次代を生き抜く力を育みます
学生活動 2018.03.15
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「グリーフ」状態知って 大切な人や物 失ったら・・・ 学生の近藤さん 美濃加茂で写真や絵本展示

展示品の一部を紹介する近藤さん=美濃加茂市本郷町の濃飛葬祭で
グリーフは、大切な人や物を失ったことによるさまざまな感情や思考が閉じ込められた状態になること。展示会では、そうした心に向き合い、寄り添えるような、人の絆などを題材にした写真や絵、詩、絵本、DVDなど約60点を並べる。
企画したのは愛知淑徳大4年の近藤里奈さん(22)=愛知県大口町。昨年9月からの就業体験でグリーフを教わり、地域のボランティア団体なども訪ねて活動への思いなどを聞く中で、自分を見つめ直したのがきっかけだった。
「人に良く見られたい、嫌われたくないという気持ちから、思っていることを素直に言えなかった自分に気付いた。本当の気持ちを抱え込んでいる人は多いはず。グリーフという状態を知ってもらい、そのままで大丈夫だよと伝えたい」。18日までの体験の集大成として展示品選びなどに励んできた。
会場にはコーヒーやハーブティーの無料のカフェコーナーも設ける。「ほっこりとした雰囲気の中で、ゆっくりと自分の気持ちと向き合う時間を過ごしてもらえたらうれしい」と近藤さん。4月からは社会人。「自分の気持ちを伝えることを大切にしていきたい」と笑顔を見せた。
開催は午前10時〜午後3時で入場無料。
(問)濃飛葬祭=0574(24)2255
(2018年3月15日 中日新聞朝刊中濃版より)