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2017.11.03
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金森コレクション 中京大に寄贈 釣り史研究の拠点に
中日釣ペン・金森直治さん(86)が日本の釣り史研究のために長年にわたって収集してきた「金森コレクション」のうちの書籍類の大部分が、中京大に寄贈されることになった。10月30日、同大・豊田キャンパス(愛知県豊田市)で金森さんへの感謝状贈呈があり、詳細が明らかになった。
■書籍類8000点以上 年度内にも「文庫」開設
釣り界のお宝が、不思議な縁に導かれ、最良の形で後世に受け継がれることになった。「うれしい。感謝状はこちらから差し上げたいくらい」。金森さんがこう喜ぶのには訳があった。
歴史の中で多くが散逸するなか、金森さんだけが愛蔵してきた稀覯(きこう)本などを含む貴重なコレクション。その質と量は国内随一だ。それだけに、将来的に釣り文化研究の一拠点としたいとの熱意があり「完全リスト化」などの要望に応えてくれる施設への寄贈を望んでいた。
縁はお膝元の愛知県にあった。中京大・スポーツ科学部の來田享子教授(54)がその人だ。実は來田教授は日本の釣りジャーナリスト界の重鎮・來田仁成さん(79)の長女。金森さんの釣り文化に懸ける崇高な思いに感銘を受け、話はとんとん拍子に進んだ。
折しも同大は、2019年夏に豊田キャンパス内にオープン予定の「スポーツミュージアム」の準備の真っ最中。金森コレクションには1900年パリ五輪時の種目だった釣りの風景画なども含まれているため、オリンピック関連品はミュージアムの所蔵に。それ以外の書籍類は別に豊田キャンパス内に「金森文庫」を設け、展示することで合意した。
感謝状贈呈は、ミュージアムの第3回プレ・オープン展示「1964年の記憶」の会場で行われた。11年のモスクワ世界選手権で獲得した銀メダルなどをミュージアムに寄贈したフィギュアスケート元五輪代表の小塚崇彦さん(28)とともに、安村仁志学長(70)から手渡された。
寄贈品は8000点以上。「まだ数百点残っているので年内には運びたい」と金森さん。金森文庫の開設時期について來田教授は「年度内をめどに進めたい」と明らかにした。前回東京五輪当時の熱狂を再現した「1964年−」展(豊田キャンパス9号館で5日まで午前10時〜午後4時半)にも、寄贈品の一部が展示されている。
(2017年11月3日 中日スポーツ10面)
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・ 中京大学
■書籍類8000点以上 年度内にも「文庫」開設
釣り界のお宝が、不思議な縁に導かれ、最良の形で後世に受け継がれることになった。「うれしい。感謝状はこちらから差し上げたいくらい」。金森さんがこう喜ぶのには訳があった。
歴史の中で多くが散逸するなか、金森さんだけが愛蔵してきた稀覯(きこう)本などを含む貴重なコレクション。その質と量は国内随一だ。それだけに、将来的に釣り文化研究の一拠点としたいとの熱意があり「完全リスト化」などの要望に応えてくれる施設への寄贈を望んでいた。
縁はお膝元の愛知県にあった。中京大・スポーツ科学部の來田享子教授(54)がその人だ。実は來田教授は日本の釣りジャーナリスト界の重鎮・來田仁成さん(79)の長女。金森さんの釣り文化に懸ける崇高な思いに感銘を受け、話はとんとん拍子に進んだ。
折しも同大は、2019年夏に豊田キャンパス内にオープン予定の「スポーツミュージアム」の準備の真っ最中。金森コレクションには1900年パリ五輪時の種目だった釣りの風景画なども含まれているため、オリンピック関連品はミュージアムの所蔵に。それ以外の書籍類は別に豊田キャンパス内に「金森文庫」を設け、展示することで合意した。
感謝状贈呈は、ミュージアムの第3回プレ・オープン展示「1964年の記憶」の会場で行われた。11年のモスクワ世界選手権で獲得した銀メダルなどをミュージアムに寄贈したフィギュアスケート元五輪代表の小塚崇彦さん(28)とともに、安村仁志学長(70)から手渡された。
寄贈品は8000点以上。「まだ数百点残っているので年内には運びたい」と金森さん。金森文庫の開設時期について來田教授は「年度内をめどに進めたい」と明らかにした。前回東京五輪当時の熱狂を再現した「1964年−」展(豊田キャンパス9号館で5日まで午前10時〜午後4時半)にも、寄贈品の一部が展示されている。
(2017年11月3日 中日スポーツ10面)
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