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2008.05.08
中部学院大 目標のプロへ神宮キップ譲れぬ!!
プロ注目の中部学院大・山木俊政捕手(4年・県岐阜商)が東海地区大学野球の岐阜学生リーグ(中日スポーツ後援)の10日からの最終週(岐阜聖徳大戦=10日が各務原、11日が大野レインボー)で逆転優勝を懸けて、その力を爆発させる。同じ勝ち点4で肩を並べる首位・岐阜聖徳大は開幕から8戦全勝、昨年は春秋連覇し、リーグ戦3季連続優勝が懸かる中部学院大は8勝1敗。全日本大学選手権大会(6月10日開幕・神宮、東京ドーム)に2年連続出場すれば、プロ側への最高のアピール舞台になる。山木としては岐阜リーグで負けるわけにはいかない。
8勝1敗、勝ち点4の2位で迎える岐阜学生リーグの天王山を控えて、山木は意気込む。
「プロに行きたいからスカウトは意識する。個人的にもチームとしても結果を残していきたい」
そのためには岐阜リーグを制して、静岡リーグの優勝校(未定)、三重リーグの覇者・三重中京大と対戦する東海地区春季選手権(24日・長良川)を勝ち抜いての全日本大学出場は必要条件。開幕から無敗の岐阜聖徳大は難敵だが、山木は全力でぶつかる。
182センチ、81キロと体格には恵まれている。米大マリナーズの城島を目標に「打てて守れる捕手」を目指す男。県岐阜商の先輩にあたる中部学院大・原克隆監督(38)の勧誘を受け、中央球界では無名だった中部学院大に進んでから急成長した。「1日6、7食食べて、入学時から体重が15キロ増えた」というが、そのおかげで体にパワーが備わり、打撃では飛距離が出るようになった。昨年6月の全日本大学選手権に出場したことでプロも注目。捕手が補強ポイントのヤクルトを筆頭に計6球団のスカウトが練習や試合を視察に訪れている。
矢野、金本(ともに現阪神)らプロ選手を多数輩出している東北福祉大でコーチ経験のある原監督は「あのころ(東北福祉大コーチ)見てきた選手で、プロに行った者と比べても実力に遜色(そんしょく)はない。スケールが大きい」と言い切る。
その一方で、「あとは捕手としてインサイドワーク、配球を磨いてほしい」と原監督は注文をつけた。監督の要望に応え、練習では投手のより多く球を受け、コミュニケーションを取るよう心掛ける。「試合を多くこなしてリードを覚えていきたい」。楽天・野村監督の本も多く読んで勉強中だ。
攻守のカナメである山木は今季の戦いを振り返って「投手を中心とした守備がうまくいっていない」と表情は決して明るくない。リーグ通算4本目となる本塁打を放っているが他校に警戒され、徹底マークを受けたため、自慢の打撃はイマイチ。さらに、第3週では岐阜経大に不覚の1敗を喫した。「(昨年の春秋)連覇した気の緩みが出ていた。1回から9回まで集中力を高めて行かなければならなかった」と反省。ここから教訓を得て、山木は天王山の岐阜聖徳大戦にぶつかる。
(2008年5月8日 中日スポーツ12面より)
8勝1敗、勝ち点4の2位で迎える岐阜学生リーグの天王山を控えて、山木は意気込む。
「プロに行きたいからスカウトは意識する。個人的にもチームとしても結果を残していきたい」
そのためには岐阜リーグを制して、静岡リーグの優勝校(未定)、三重リーグの覇者・三重中京大と対戦する東海地区春季選手権(24日・長良川)を勝ち抜いての全日本大学出場は必要条件。開幕から無敗の岐阜聖徳大は難敵だが、山木は全力でぶつかる。
182センチ、81キロと体格には恵まれている。米大マリナーズの城島を目標に「打てて守れる捕手」を目指す男。県岐阜商の先輩にあたる中部学院大・原克隆監督(38)の勧誘を受け、中央球界では無名だった中部学院大に進んでから急成長した。「1日6、7食食べて、入学時から体重が15キロ増えた」というが、そのおかげで体にパワーが備わり、打撃では飛距離が出るようになった。昨年6月の全日本大学選手権に出場したことでプロも注目。捕手が補強ポイントのヤクルトを筆頭に計6球団のスカウトが練習や試合を視察に訪れている。
矢野、金本(ともに現阪神)らプロ選手を多数輩出している東北福祉大でコーチ経験のある原監督は「あのころ(東北福祉大コーチ)見てきた選手で、プロに行った者と比べても実力に遜色(そんしょく)はない。スケールが大きい」と言い切る。
その一方で、「あとは捕手としてインサイドワーク、配球を磨いてほしい」と原監督は注文をつけた。監督の要望に応え、練習では投手のより多く球を受け、コミュニケーションを取るよう心掛ける。「試合を多くこなしてリードを覚えていきたい」。楽天・野村監督の本も多く読んで勉強中だ。
攻守のカナメである山木は今季の戦いを振り返って「投手を中心とした守備がうまくいっていない」と表情は決して明るくない。リーグ通算4本目となる本塁打を放っているが他校に警戒され、徹底マークを受けたため、自慢の打撃はイマイチ。さらに、第3週では岐阜経大に不覚の1敗を喫した。「(昨年の春秋)連覇した気の緩みが出ていた。1回から9回まで集中力を高めて行かなければならなかった」と反省。ここから教訓を得て、山木は天王山の岐阜聖徳大戦にぶつかる。
(2008年5月8日 中日スポーツ12面より)
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