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2017.09.18

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平和題材に独創作品 名芸大生ら名東で美術展

 名古屋芸術大(北名古屋市)の学生や教員らが平和や憲法9条を題材にした美術展「peace nine」が、名東区よもぎ台2の「戦争と平和の資料館ピースあいち」で開かれている。それぞれの目線で「平和」を捉え、独創的なアプローチで制作した作品が並ぶ。23日まで。

 美術展は2007年から同大などで開かれており、今回は学生と教員、卒業生18人と1組が出品。沖縄戦を振り返る記事が掲載された新聞記事を使った作品や木のオブジェなど19点が並ぶ。

 卒業生の高橋奈保子さん(28)は握った手が、花のように開いていく様子をはがきサイズの紙を何枚も使って表現した。自身の病気の症状が改善に向かった時の幸せな気持ちを基に、「何かに対して賛成や反対をするのではなく、『あなたにとっての幸せは?』とつぶやくような作品にしたかった」と話す。

 「原爆があったから戦争が終わった」との考えに対して疑問をぶつけたアクリル画も。描いた4年平塚麻未さん(21)は「どうして兵器に感謝しなくてはいけないのか疑問。核の恐ろしさを考えてもらいたい」と話した。

 名芸大の西村正幸教授(60)は「これは平和なの? と思うアプローチもあるかもしれないが、深く考えていることが分かると思う。大勢の人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。

 入館料は大人300円。高校生以下100円。日曜、月曜日は休館。(問)ピースあいち=052(602)4222

 (中山梓)

(2017年9月18日 中日新聞朝刊市民版より)

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