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2017.09.07
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白峰ヒノキでコースター 金沢工大生が商品化
金沢工業大3年の中西瑛太さん(21)=金沢市久安=が、石川県白山市白峰産のヒノキを使ったコースターを商品化した。木材の活用に関心を持つ若い力に、地域の林業関係者も期待を寄せている。
原子力発電所がある福井県美浜町出身。原発がなくなれば地元が廃れるという危機感を原点に、木質バイオマス発電を勉強している。ただ燃料だけでは厳しいと、木材に付加価値をつける加工も模索している。白峰との縁は7月、林業の実態に関して尋ねるため、白峰で林業を営む「白峰産業」に電子メールを送ったのがきっかけだった。
木の活用を熱く語るメールを読んだ尾田弘好取締役専務(52)は「とても前向きで、将来を考えているという印象を受けた」。会社に招き、仕事や木材の特徴を説明した。寒冷地の白峰は成長が遅いが、年輪の間隔が狭く、強度のある木が育ちやすいと教えた。
中西さんはこうした特長を生かせる商品として細かいデザインのコースターを考案。同社から購入したヒノキにレーザー加工機で細工を施した。幅9センチ、厚さ約8ミリの8角形で、線の太さ約3ミリの円を重ねた「七宝文様」をあしらい、中心に白山市の白山開山1300年記念事業ロゴマークが彫ってある。
金沢大3年の熊谷涼さん(20)、金大大学院1年杉原樹恵さん(23)が市内の飲食店などに営業をかけ、まずは同市瀬戸の道の駅瀬女で販売を予定している。価格は1個800円。
「温かく見守ってくれる尾田さんへの恩返しも込めて、今後も白峰の木を使いたい」と中西さん。尾田さんは「ぜひ白峰や白山にこだわった商品開発を続けて」と期待する。 (谷口大河)
(2017年9月7日 北陸中日新聞朝刊北陸広域版より)
■関連大学はこちら
・金沢工業大学
原子力発電所がある福井県美浜町出身。原発がなくなれば地元が廃れるという危機感を原点に、木質バイオマス発電を勉強している。ただ燃料だけでは厳しいと、木材に付加価値をつける加工も模索している。白峰との縁は7月、林業の実態に関して尋ねるため、白峰で林業を営む「白峰産業」に電子メールを送ったのがきっかけだった。
木の活用を熱く語るメールを読んだ尾田弘好取締役専務(52)は「とても前向きで、将来を考えているという印象を受けた」。会社に招き、仕事や木材の特徴を説明した。寒冷地の白峰は成長が遅いが、年輪の間隔が狭く、強度のある木が育ちやすいと教えた。
中西さんはこうした特長を生かせる商品として細かいデザインのコースターを考案。同社から購入したヒノキにレーザー加工機で細工を施した。幅9センチ、厚さ約8ミリの8角形で、線の太さ約3ミリの円を重ねた「七宝文様」をあしらい、中心に白山市の白山開山1300年記念事業ロゴマークが彫ってある。
金沢大3年の熊谷涼さん(20)、金大大学院1年杉原樹恵さん(23)が市内の飲食店などに営業をかけ、まずは同市瀬戸の道の駅瀬女で販売を予定している。価格は1個800円。
「温かく見守ってくれる尾田さんへの恩返しも込めて、今後も白峰の木を使いたい」と中西さん。尾田さんは「ぜひ白峰や白山にこだわった商品開発を続けて」と期待する。 (谷口大河)
(2017年9月7日 北陸中日新聞朝刊北陸広域版より)
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