中部学院大（関市）の学生が２３日、大学図書館の蔵書を自分たちの手で選ぶ「選書ツアー」を岐阜市正木中の丸善岐阜店で開いた。学生はそれぞれが興味のある教育や地理などの専門書を真剣な表情で選んだ。

　学生に本に関心を持ってもらおうと実施しており、今年で３回目。１人当たり１万５０００円の予算で、７５万冊の品ぞろえがある大型書店で本を探した。「子どもへの接し方を説明した本はどこだろう」「経済学が簡単に分かる本を探したい」と、学生たちは本棚に並んだ書籍から興味のあるものを手に取っていた。

　教育学部３年の大熊英敬さん（２０）は「学生目線で選んだ本が図書館に並ぶ貴重な機会。宣伝もしたい」と話した。ツアー前には学生５人が小学生向けのお薦めの本を紹介するビブリオバトルもあった。（沢田石昌義）

（2017年8月24日　中日新聞朝刊岐阜近郊総合版より）